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カウボーイズWRラムがトレーニングキャンプを欠席へ

2024年07月24日(水) 13:46


ダラス・カウボーイズのシーディー・ラム【AP Photo/Michael Laughlin】

ダラス・カウボーイズのメンバーはカリフォルニア州オックスナードに戻っているが、当然、その中にプロボウルに選出された経歴を持つワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムの姿はない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地23日(火)に報じたところによると、契約延長を求めているラムは水曜日にカウボーイズのトレーニングキャンプに参加せず、ホールドアウトするとのこと。ラムとチームは新契約の交渉に取り組んできたが、合意に至らなかったため、今回のホールドアウトにつながっている。

NFLネットワークのトム・ペリセロはラポポートが報じる前に、ラムはカリフォルニアに向かうチームの飛行機に搭乗していないため、チームの公式集合日である水曜日にホールドアウトするだろうと伝えていた。

リーグ屈指のレシーバーと、その選手をドラフトしたチームとの間では、オフシーズンを通してこう着状態が続いている。25歳のラムは自主参加のワークアウトと参加必須のミニキャンプを欠席していた。後者の場合と同様に、ラムは今回も罰金の対象になっている。新人契約の5年目オプションでプレーする予定のラムには、1日練習を休むごとに4万ドル(約622万円)の罰金が科される予定だ。

ミネソタ・バイキングスのジャスティン・ジェファーソンやフィラデルフィア・イーグルスのA.J.ブラウン、デボンタ・スミス、デトロイト・ライオンズのアモン-ラ・セント・ブラウンなど、多くの一流ワイドレシーバーが高額な契約延長を実現させたオフシーズンに、ラムも希望通りの契約を手に入れることを目指している。

2020年ドラフトで1巡目指名を受けたラムは、2024年に5年目オプションで1,790万ドル(約27億8,261万円)を受け取る予定だ。

2023年シーズンに、3年連続となるプロボウル選出を果たしたラムは、キャリアで初めてオールプロにも選ばれた。キャリアハイとなる135回のレシーブでNFLトップに輝いたラムは、レシーブヤード(1,749ヤード)とタッチダウン数(12回)でもキャリアハイを更新している。

ルーキーシーズンに935ヤードをマークしてから3年連続で1,000ヤード超えを達成し、この2シーズンではいずれも100回以上のキャッチを記録しているラムは、抜群の安定感を持つ選手の模範例だと言えよう。

ラムはカウボーイズで新契約を求めている3人のスーパースターのうちの1人だ。クオーターバック(QB)ダック・プレスコットがラムと同様に契約最終年を迎えている中で、ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズも大型の契約延長の候補となっている。

ラムは以前にカウボーイズのキャンプをホールドアウトした選手たちに仲間入りする。

ニューイングランド・ペイトリオッツで1年間にわたってプレーした後、今オフシーズンにカウボーイズと再契約したランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットが、2019年に巨額の契約延長を実現させる前にホールドアウトしたのは記憶に新しい。昨年はガード(G)ザック・マーティンが昇給を実現させてチームに戻るまでホールドアウトしていた。

ラムの不在はオフシーズンを通して続いており、トレーニングキャンプにも及ぼうとしている。カウボーイズにとっては、両者が合意に至る時期を見極めることが最優先事項になるようだ。

【RA】