ニュース

フランチャイズタグでプレーすることについて話すベンガルズWRヒギンズ

2024年07月25日(木) 09:54


シンシナティ・ベンガルズのティー・ヒギンズ【AP Photo/Jay LaPrete】

3月にフランチャイズタグをつけられた9人の選手のうち、8人はそれぞれオフシーズンの間に高額契約を結ぶか、トレードで他チームに移籍していった。

何らかの形の代替案に合意できなかったのはシンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズだけだ。しかし、ヒギンズは長期契約を望み、一時はトレードを要求したにもかかわらず、最終的には1年2,180万ドル(約33億5,285万円)のタグにサインしている。

ヒギンズがそうしたのは、自分が唯一、知っているNFLチームに戻り、今シーズンのスタート地点からチームメイトと一緒に過ごし、チームがここ数シーズンにあと一歩のところで達成できなかったことを成し遂げるためだ。

チーム公式サイトによると、ヒギンズは現地23日(火)に「振り返って考える時間があった」と明かしたという。

「代理人と長い間、話し合った。自分が何をしたいのか、何度も考えた。それでタグにサインする決断をしたんだ。結局のところ、俺はとにかくここに来て、スーパーボウルで勝ちたいと思っただけ。自分の決断に満足している。2024年シーズンに向けて、俺はベンガルズのためにここにいる。仲間とやり遂げる準備はできている」

ヒギンズはクオーターバック(QB)ジョー・バロウのためにWRジャマール・チェイスとリーグ屈指のパスキャッチコンビを形成しながら、誰もが認めるチームのWR2として再び重要な役割を担うだろう。

2020年ドラフトで2巡目指名を受けてベンガルズに加入してから、ヒギンズは通算でレシーブ257回、3,684ヤード、タッチダウン24回を記録してきた。ヒギンズは1,000ヤード超えを2シーズンで達成したが、プロボウルに選出されたことはなく、全試合にフル出場したシーズンも一度も経験していない。

昨シーズンは出場数がこれまでで最も少なく、肋骨のケガとハムストリングの問題に悩まされたヒギンズは12試合の出場(うち11試合に先発)にとどまっている。レシーブ数(42回)、レシーブヤード(656ヤード)、タッチダウン数(5回)はキャリア最低の数字となり、ベンガルズがヒギンズを長期的に確保することをためらった要因はおそらくそこにあった。

ヒギンズは、契約最終年を迎える自分にとっても、プレーオフ進出を逃した2023年シーズンを経て復調を目指すベンガルズにとっても、健康を維持することが重要だということを認識している。

オフシーズンについて「自分の体に本当に集中した」と振り返ったヒギンズは、次のように続けた。

「ケガをせずにシーズンを過ごせたことがない。今年はそうしたいと思っている。体の準備の整え方とか、体に取り入れるもの、回復作業とか、たくさんのことを変えた。自分の体にプロとして向き合っている。それが必要なんだ。食生活の改善とかね。最高のパフォーマンスを発揮するためには、正しい方法で体に燃料を補給し続けなきゃいけない」

次のシーズンに向けて起こしてきた変化が功を奏すれば、ヒギンズはいずれ、この数カ月間に手に入れられなかったような契約をベンガルズ、または別のチームから得られるかもしれない。

今のところ、ヒギンズはスーパーボウル制覇を目標に掲げながらチームメイトとともに取り組み始めている。

「これが俺とみんなにとって最後のチャンスになるかもしれない」とコメントしたヒギンズは「誰にも分からない。俺はホールドアウトしながら待って、ただただ遠くから見ているよりも、みんなに混じって一緒に努力したかった。俺はずっとそうしてきたんだ」と続けた。

【RA】