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AFCは“まるで修羅場のようだ”とブラウンズDEギャレット

2024年07月27日(土) 19:14


インディアナポリス・コルツのガードナー・ミンシューとクリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【AP Photo/AJ Mast】

カンザスシティ・チーフスが2回目となる2年連続のスーパーボウル制覇を果たす前、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)は2023年に二桁勝利を挙げた7チームを誇っていた。そのうち3チームはAFC北地区に属している。

カンファレンス全体では11チームが勝ち越しの成績を収めており、チーフス、ボルティモア・レイブンズ、バッファロー・ビルズが強豪として台頭してきた。

そんな中で、二桁勝利を挙げてプレーオフ出場を果たしたのが、ディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットとクリーブランド・ブラウンズだ。ブラウンズが再びポストシーズンに進出し、さらに上を目指すためには、厳しいAFCの戦いを乗り越えなければならないことをギャレットは理解している。

そんなギャレットは現地26日(金)に記者団に対して「AFCはまるで修羅場のようだ。そこから勝ち上がってくるチームはたいていNFLの頂点に立つから、俺たちは楽しみにしている。特にうちのディビジョンはね」と語った。

ブラウンズは今シーズン終盤にチーフス(第15週)とマイアミ・ドルフィンズ(第17週)との対戦を控えており、これらはカレンダーに丸を付けておくべき重要な試合だ。しかし、ギャレットが指摘したように、数々の激しい戦いを見るのなら、自分たちのディビジョン以外を探す必要はない。

首位のレイブンズ(13勝4敗)、ブラウンズ(11勝6敗)、ピッツバーグ・スティーラーズ(10勝7敗)、シンシナティ・ベンガルズ(9勝8敗)はいずれも昨シーズンに勝ち越しの成績を収め、NFL史上初めて1つのディビジョンの全チームが勝率5割以上でシーズンを締めくくった。

ギャレットは「AFC北地区の試合はどれも厳しく、泥臭く、タフな戦いになることは分かっている」とコメント。ギャレットが所属するブラウンズは昨シーズンにこのディビジョン内で3勝3敗の成績を収めている。

2024年には、AFC北地区の激戦はテレビでも放送される予定であり、『HBO』制作の“Hard Knocks In Season(ハードノックス・イン・シーズン)”がこのディビジョン全体を特集する。

7シーズンでプロボウルに5回、オールプロに3回選出されたギャレットは、修羅場――つまりAFC北地区の4チーム内での激戦とその先にある戦いをよく知っている。昨シーズン、ギャレットは頻繁にダブルチームを受け、対抗策を講じられながらも驚異的な活躍を見せ、それによって初めてAP通信ディフェンス部門年間最優秀選手に選ばれた。

自分を止めるために相手オフェンスができることはないかと尋ねられたギャレットは、にやりと笑いながら、「いつだってもっとあるさ」と返答し、こう続けている。「あまり多くを語って、シーズン最初の試合で先手を打たれるのは嫌だね。俺はそれを楽しみにしているし、彼らが何を仕掛けてこようとも、その挑戦を楽しみにしている。考えるだけでワクワクするよ。状況は自分やチームにとって不利になる。その中でどうやって止められない別の方法を見つけるんだ? どうやって試合を変えたり、混乱させたりできる別の方法を見つけるんだ? どうやれば自分が勝てるようになって、チームメイトも勝てるようになるんだ? ってね」

ブラウンズやAFCのすべての挑戦者にとって、勝利への道は険しいものとなるだろうが、ギャレットは対決を心待ちにしている。

「そういった対戦は頭の片隅に隠れているわけじゃなくて、毎回楽しみにしている。ドルフィンズ、チーフス、ビルズ、レイブンズ、どんなチームでも、そうだ。俺たちはそういうチームを楽しみにしているし、こういう素晴らしいチームとフィールドに立つたびに、何かを見せられることを楽しみにしている」

【KO】