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体調不良を克服し、初めてのスーパーボウル制覇に集中するレイブンズQBジャクソン

2024年07月30日(火) 15:25


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Alex Brandon】

ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンが体調不良を解消して練習に復帰した。遅れを取り戻す時間は十分にある。

それは、それほど難しいことではないはずだ。結局のところ、NFLのほとんどはMVPに2回輝いた経歴を持つジャクソンに追いつこうとして失敗するのに慣れているからだ。また、ジャクソンはキャリアで2度目のMVPシーズンを終えたばかりだが、決して満たされてはいない。なぜなら、最も切望しているもの、つまりロンバルディトロフィーをまだ手に入れていないからだ。

先週に4回の練習を欠席したジャクソンは現地29日(月)に「それは2018年からずっと、自分にとって達成すべき項目だった」と話している。

「ドラフトされた4月26日にそう言ったんだ。そう言ったし、本気だった。これは、俺たちがプレーしているゲームの最高のレベルだ。チャンピオンにならなきゃいけないし、何回もMVPになるんじゃなくてチャンピオンと呼ばれたい。チャンピオンになりたいんだ」

昨シーズン、ジャクソン率いるレイブンズはそうした目標に向かって突き進んでいるように見え、2023年シーズンを連勝で締めくくった。その様子はまさに白熱していたと言えよう。しかし、M&Tバンク・スタジアムで迎えた、奇妙でフラストレーションのたまる午後にすべてが崩れ去った。ジャクソン率いるレイブンズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで、最終的にスーパーボウルを制したカンザスシティ・チーフスを相手に10点しか獲得できず、17対10で敗れている。

レイブンズが模範とすべき例を必要としているなら、それは打ち負かせなかったチームの中に見出すことになる。現在、レイブンズはその考えを実践に移さなければならず、それはトレーニングキャンプの練習から始めることになる。

幸いなことに、ジャクソンの体調不調は解消された。ジャクソンは月曜日に“素晴らしい気分”で、仕事に取りかかる準備ができていると明かしている。

「体調を崩していたとしても、俺はまだ集中している」と話したジャクソンはこう続けた。

「今がどういう時なのかは分かっている。キャンプの時間だ。数日間、体調を崩したけど、その間も気持ちはずっと続いているし、“早く良くなって仲間たちと一緒にプレーしなきゃ”って感じだった」

ジャクソンは現在、これまで以上にコーチたちから権限を与えられている。ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーはジャクソンが史上最高のクオーターバックであるトム・ブレイディが設定した高い基準に到達することを期待しながら、ジャクソンにスクリメージラインでより多くの裁量を持たせる意向を示している。

ジャクソンはNFL史上最高のQBになってほしいというハーボーHCの期待について「G.O.A.T.? 俺はG.O.A.T.じゃない。G.O.A.T.はトム・ブレイディだ」と語った。

ジャクソンはハーボーHCから信頼されていることに感謝しながらも、その評価に甘んじるつもりはない。月曜日に本人が話していたように、ジャクソンはこの夏すでに十分に休養をとっている。

【RA】