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「本当にタフ」だった昨季から立ち直りたいとジェッツWRラザード

2024年07月31日(水) 15:17


ニューヨーク・ジェッツのアレン・ラザード【AP Photo/Rich Schultz】

ワイドレシーバー(WR)アレン・ラザードは4度のMVPに輝いた経歴を持つクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとグリーンベイ・パッカーズで5シーズンを過ごした後、引き続きロジャースからパスを受けるべく、昨季にニューヨーク・ジェッツと契約した。しかし、ロジャースがケガで離脱した途端、ラザードのシーズンは低迷した。

ジェッツがクオーターバックを交代させる中、28歳のラザードは勢いをつかむのに苦労した。ラザードが昨季に残した記録は14試合でレシーブ23回、311ヤード、タッチダウン1回にとどまっており、これらはいずれも1試合のみに出場したルーキー時代以降では最低の数字だ。ラザードは結局、効果的なプレーができず、ベンチに下がった。

ジェッツの公式サイトによると、ラザードは現地29日(月)に「タフだった。本当にタフな1年だった」と語り、次のように続けたという。「俺のキャリアの中で1番ハードな1年だったのは確かだと思う。多くの逆境、都市の移動、新しいチームと新しい環境、そして、もちろん、アーロンを失ったことはチームにとって不利だった。過去4シーズンを彼と一緒にプレーした後、どうすればまたインパクトのあるプレーができるかを考えていた」

ジェッツが今オフシーズンにラザードをカットすると、キャップ節約がゼロで1,873万5千ドル(約28億5,380万円)のデッドマネーが残ることになるため、ジェッツはロジャースの復帰でラザードが魔法のようなプレーを取り戻せることを期待して、そのままラザードを戻している。

WRマイク・ウィリアムスが故障者(PUP)リストに登録された状態でキャンプを開始したことから、ラザードは自分がまだ出場に値することを証明するチャンスを得た。ギャレット・ウィルソンの後ろでレップスに参加する機会があり、脚のケガを抱えるWRゼイビア・ギプソンと新人WRマラキ・コーリーとスナップをめぐって争っている。

そんなラザードは「フィールドだけでなく、ロッカールームやコミュニティの中で、自分がこのチームにもたらす価値を再確立したい。シーズンに向けてベストを尽くしたいんだ」とコメント。

これまでのところ、ラザードのオフシーズンはその方向への前向きな一歩となっている。

ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは「彼は昨年、プロのように対処したと思う」と述べ、こうつけ加えた。「多くの選手がそうであるように、彼がレールから外れしまい、非難をし始める可能性もあった。彼はこのオフシーズンに素晴らしい仕事をしたと思う。彼は素晴らしい仕事をして、自分の立場をしっかりと固めたと思う。レシーバー陣で驚異的な仕事をしているし、仲間と話し合い、練習でも素晴らしい仕事をしている。彼の心はあるべき場所にある」

【KO】