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ジョシュ・アレンのドラフト見送りはブロンコスGM時代の「最大の失敗」とエルウェイ

2024年07月31日(水) 14:33


バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン【AP Photo/Jeffrey T. Barnes】

殿堂入りした元クオーターバック(QB)ジョン・エルウェイはデンバー・ブロンコスで過ごした16年間のNFLキャリアで、大きな腕力と機動力を持つ選手だった。ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)に就任した後、2018年には似たようなスタイルを持つQBジョシュ・アレン(バッファロー・ビルズ)をドラフト指名する機会があったが、そのチャンスを逃した。

先ごろ、『Barstool Sports(バースツール・スポーツ)』のポッドキャスト『Pardon My Take(パードゥン・マイ・テイク)』に出演したエルウェイは、ドラフトでアレンを指名しなかったことはジェネラルマネジャー在任中の最大の過ちだったと明かしている。

『Associated Press(AP通信)』によれば、エルウェイは次のように話したという。

「昨年、彼と(ゴルフで)回ったときに、“私が彼を指名せず、代わりに(ラインバッカー/LB)ブラッドリー・チャブを指名したことに、彼が気づくまでどれくらいかかるだろうか?”と考えていた。2ホール半だったよ。私は彼のことが好きだった。ただ、うまくはまらなかった。彼は私のタイプだったのだ。ジョシュを取らなかったのはGM時代の最大の失敗だったかもしれない」

2012年にブロンコスのフットボール運営責任者に就任したエルウェイはQBペイトン・マニングをデンバーに呼び寄せ、最終的にスーパーボウル優勝に導いた。しかし、その動き以外では、エルウェイはクオーターバックのポジションを解決することができず、その後、ブロンコスはシグナルコーラーを次々と交代させ続けている。

2018年、ブロンコスは“ミネアポリスの奇跡”のシーズンを終えたばかりのベテランQBケイス・キーナムと契約したばかりであり、エルウェイはその2年前にドラフト1巡目指名権を使ってパクストン・リンチを獲得していた。両クオーターバックの存在が、エルウェイがアレンを見送った決断を左右したのだろう。キーナムはブロンコスでわずか1年しかもたなかった。リンチはNFLで通算4試合に先発しただけで、2017年以降は1試合も先発していない。2020年9月以降はNFLを離れている。

チャブはルーキーながらサック12回を記録するなど、すぐに才能を発揮したため、当時はエルウェイがアレンをドラフトしなかったことを批判する人はほとんどいなかった。しかし、チャブはブロンコスで過ごした残りの期間で健康を維持するのに苦労し、最終的には2022年にマイアミ・ドルフィンズにトレードされた。

一方のアレンは毎年MVP候補となり、過去5シーズンすべてにおいてビルズをプレーオフに導いている。エルウェイのキャリア初期と同様に、アレンはポストシーズンの壁を乗り越えておらず、ビルズをスーパーボウル優勝に導いてはいないが、まだ時間はある。

【KO】