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ファーストダウンの測定にチェーンギャングに代わる新技術の導入を進めるNFL

2024年08月01日(木) 11:22


NFLロゴ【NFL】

NFLは、ファーストダウンの測定に使用しているチェーンギャング(チェーンや棒などの道具一式)に代わる新しい技術の導入を進めている。

NFL幹部のゲイリー・ブラントレーは『Associated Press(AP通信)』に対し、リーグはプレシーズン中の試合で何度かソニーのホークアイ技術をテストすると話している。このシステムを完備するのには来シーズンまでかかるが、それより早く導入される可能性もあるという。

「現在、すべてのスタジアムで導入を進めている段階にあり、システムの調整やアップデートを行っている」と、NFLの上級副社長兼チーフ・インフォメーション・オフィサーを務めるブラントレーは述べている。

「システムの精度を最大限に高め、複数のスタジアムで実際に調整を行う段階に差しかかっているところだ。スタジアムごとに寸法や築年数が異なるため、今はインフラの整備とカメラの設置を進めている」

現地31日(水)にNFLの公式テクノロジーパートナーに選ばれたソニーは、グループ会社の『Hawk-Eye Innovations(ホークアイ・イノベーションズ)』を通じてスポーツテクノロジーの領域を拡大し、審判やフィールド内外の技術開発を支援する。2025年に導入される、サイドラインにいるコーチ向けの新しいヘッドセットもその一つだ。

ホークアイによるファーストダウン計測用のトラッキングサービスは、スタジアムに設置されたカメラによって選手、審判、ボールを追跡し、プレーが止まった位置に審判がボールを置くと、ファーストダウンが達成されたかどうかをシステムが瞬時に審判に通知する。

ソニーの社長兼COOであるニール・マノウィッツは次のようにコメントしている。

「測定には毎回40秒ほどと、大幅に時間を短縮することで、試合の中断を最小限に抑えることができる。また、システムの誤差は1cm強と、信じられないほど正確だ。ファンはその客観的な視点を評価してくれると信じている。少なくとも試合ごとにファンの半数は評価してくれるだろう」

NFLは長い間、ファーストダウンの測定にオレンジ色の棒とチェーンを使用してきた。この方法はバックアップとして今後も残る予定となっている。

ファーストダウンの計測とコーチのコミュニケーション用の新しいヘッドセットに加えて、ソニーはNFLと協力してサイドライン際の撮影、放送用カメラ、制作なども強化する。

「NFLは非常に高い基準を持っている。この関係においてわれわれが目指しているのは、最高のレベルでスポーツの未来をどう変えていくかだ」とマノウィッツは話している。

「ファーストダウンの計測はその好例だ。試合のクリエイター、オペレーションチーム、コーチ、選手をはじめとするすべての人たちと、われわれのエンジニアたちとの間に密接な関係を築き、それを形にし、最終的にはファンにより良い体験を提供することができる」


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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