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QBカズンズ契約後のペニックスJr.ドラフト指名について“独立した考え”を持つファルコンズオーナー

2024年08月01日(木) 13:26


アトランタ・ファルコンズのアーサー・ブランク【AP Photo/John Bazemore】

アトランタ・ファルコンズのオーナー、アーサー・ブランクはフリーエージェント(FA)期間中にクオーターバック(QB)カーク・カズンズに1億ドル(約149億7,530万円)を投資した後、QBマイケル・ペニックスJr.をドラフト全体8位で指名して以来、チームが受けてきた批判を気にしていない。

『Atlanta Journal-Constitution(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』によると、ブランクは「ありがたいことに、われわれはいつもリーグの言うことを聞いているわけではない」と述べ、こう続けたという。

「ありがたいことに、われわれはいつもメディアの言うことを聞いているわけでもない。そして、ありがたいことに、われわれはいつもみんながすべきだと思っていることをしているわけではない。実際、われわれは非常に独立した考えの持ち主だ」

ブランクは、現在のクオーターバックはカズンズであり、ペニックスは将来のためにドラフトしたのだと強調。ブランクはカズンズと他の選手に“おそらく”クオーターバックをドラフトすることを“明確に伝えた”とつけ加えているものの、カズンズの最初の反応はこれと矛盾していると報じられている。

ブランクはカズンズのアキレス腱断裂からの回復具合について「カーク・カズンズはわれわれのフランチャイズクオーターバックであり、先発クオーターバックだ。彼は医学的観点から見ても順調のようだ」と語り、次のように続けた。

「彼の姿勢、リーダーシップ、文化的、人格的な側面において、選手たちやコーチングスタッフとの関係は、素晴らしいの一言に尽きる。そのため、われわれはこの状況にこれ以上ないほど満足している」

ブランクはカズンズに多額の資金を投じる計画を承認すると同時に、ペニックスによって補強することで、適切なバトンの引き継ぎを確実にできるようにした。これにより、ファルコンズは過去数シーズンに直面してきたようなクオーターバックの問題に悩まされることはなくなるだろう。

ブランクは「われわれはマット・ライアンが去った後の時代を経験してきた。フランチャイズクオーターバックがいない映画を見ているかのようだ。われわれはそれを繰り返したくなかった。私は特にそう思った。私はあらゆる形の後継者計画に、非常に敏感だ。60年以上のビジネス経験の中で、どんなビジネスでもそれは重要だった。特にNFLのクオーターバックという大事なポジションではとても重要になる。だから、コーチングスタッフと人事部の話を聞いただけで、彼らが本当に決断を下した。マイケルがドラフト全体8位で指名できると分かっていた。彼らは彼の並外れた才能を見たのだ」とコメント。

この計画はカズンズを傷つけたかもしれない。カズンズのファルコンズ在籍期間には、有効期限ができたかのようだ。しかし、チームのオーナーであるブランクにとっては、将来を見据えた最善の資産の使い方だった。

そのブランクは「年齢は徐々に積み重なっていくものだと分かっている」と話し、こう続けた。

「そのことについては、私自身にも語るところがある。それが何を意味するかは分かっているんだ。カークはシーズン開幕の時点で36歳になる。われわれは彼がこれから3年から4年、もしかしたらそれ以上の素晴らしい年月があることを願っているし、祈っている。誰にも分からない。しかし、いつかは移行が必要になる時期が来ることも分かっている。それをスムーズに行えるようにしたい」

「だから、事前に計画を立て、前もって考えている。それが、ファンがわれわれに期待していることだ。現時点ではそうではないかもしれない。現時点では、ファンは別の選手を気に入っているかもしれない。しかし、今後どこかの時点では、彼らはナショナル・フットボール・リーグのアトランタ・ファルコンズにとって非常に重要なポジションで、われわれがスムーズに移行できるかどうかを知りたいと思うことだろう」

【KO】