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写りが悪い写真を見た後に復帰したジェッツRBコーエン、「太ってしまった」

2024年08月01日(木) 14:09


ニューヨーク・ジェッツのタリク・コーエン【NFL】

ランニングバック(RB)タリク・コーエンはある年齢層の多くの男性が毎年遭遇するのと同じ現実に直面した。

コーエンは現地30日(火)にニューヨーク・ジェッツと5月に契約して以降、初めてのインタビューで「太ってしまった。体重は207ポンドから208ポンドくらい(約94kg)あって、脇に(脂肪の)たるみが見えていた。プールにいたとき、友達が写真を撮って送ってくれたんだけど、携帯を壁に投げつけそうになったよ」と話している。

その気持は・・・分かる。

かつてリターナーとしてプロボウルに選出されたことがあるコーエンは、2020年にフットボールを離れてから、NFL復帰とは関係なく体型を整えはじめたと明かした。

ジェッツの公式サイトによると、コーエンは「NFLに復帰するつもりもなく、 始めた」と語り、こう続けたという。

「鍛え始めたんだ。自分が太っていることに初めて気づいたとき、ボクシングジムに入会して、自宅にサウナを作った。それから体重が減ってきたときにトレーニングを始めて、食生活を変えたんだ」

「今はステーキと卵を食べている。本当に、それが俺の唯一の食事だ。チーターやライオンが生き残るためだけに食べるみたいに、俺もそうしているのさ」

コーエンのNFLキャリアはひどい膝のケガによって有望な軌道が断たれて以来、厳しいサバイバルモードに入っている。

2017年にドラフト4巡目でシカゴ・ベアーズに指名されたコーエンは、パスキャッチが得意なランニングバックとして素晴らしいスタートを切り、特にパントでダイナミックなリターナーであることを示した。2020年に3年の延長契約にサインした後、シーズン第3週に行われたアトランタ・ファルコンズ戦でフェアキャッチの際にヒットされ、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)とMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を断裂し、脛骨プラトーを骨折した。

コーエンはこのケガをまだ抱えている。

コーエンは2021年シーズンをリザーブ/PUP(故障者)リストに載せられたまま過ごした。2022年、ベアーズはコーエンを放出。トレーニング中にアキレス腱を断裂した後、2023年に復帰許可が下り、最終的にカロライナ・パンサーズの練習生になったものの、ハムストリングを負傷し、ロースターに加わるチャンスを逃した。2024年5月、パンサーズはコーエンをリリース。その直後、コーエンはジェッツと契約している。

コーエンが仕事を勝ち取る最大のチャンスは、おそらく新しいキックオフルールにあるだろう。パントリターナーとして活躍してきたコーエンにとって、健康さえ維持できれば、新ルールはうってつけだ。

「俺にとってはすごくエキサイティングだ。フットボールに追加された、自分専用のポジションのように感じていて、そこで競い合って、プレーしてうまくやっていけると思っている」

コーエンがロースターに入るのは難しいかもしれないが、現時点ではどんなチャンスでも試してみる価値がある。それに、少なくともコーエンはもう太っていない。

そんなコーエンは「もう二度とプレーすることはないだろうという思いが、間違いなく心の中に忍び寄ってきた。だから、俺は毎日を祝福のように受け止めて、ベストを尽くしながら、家のテレビでみんなを見ていた時のことを思い出すようにしている」とコメントした。

【KO】