SonyとNFLが新たなテクノロジーパートナーシップを開始
2024年08月01日(木) 17:37現地7月31日(水)、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)と『Sony(ソニー)』はNFLの公式テクノロジーパートナーとしてソニーを指名するパートナーシップと、NFLの新しい公式ヘッドフォンを発表した。
今回の提携により、ソニーとNFLはコーチや選手、チーム、組織のリーダーと協力し、フットボールの未来を変革する取り組みを進める。ソニーはそこで、グループ会社である『Hawk-Eye Innovations(ホークアイ・イノベーションズ)』を通じてスポーツテクノロジーの領域を拡大し、審判やフィールド内外の技術開発を支援する。2025年に導入される、サイドラインにいるコーチ向けの新しいヘッドセットもその一つだ。
NFLとソニーは緊密に協力し、フィールド上でのコーチ間コミュニケーションをサポートする新しいヘッドセットを開発する。それらのヘッドセットは『Verizon(ベライゾン)』の信頼性の高い5Gネットワーク上で動く“Verizon Business(ベライゾン・ビジネス)”の“Managed Private Wireless Solution(マネージド・プライベート・ワイヤレス・ソリューション)”によって駆動される。
ホークアイのトラッキングサービスはファーストダウンの測定といった、試合における重要な項目の精度を向上させるために活用される。また、ソニーのグループ会社である『Beyond Sports(ビヨンド・スポーツ)』と、そのリアルタイム可視化技術は、次世代NFLファンをひきつける機会を提供するはずだ。
NFLの最高情報責任者であるゲーリー・ブラントリーは「NFLは長年にわたって築き上げてきた関係をもとに、業界のリーダーであるソニーを公式テクノロジーパートナーとして迎えることを楽しみにしている」と述べた。「NFLにとってフィールド内外でテクノロジーを進化させることは最優先事項であり、このパートナーシップは拡大し続けているNFLのテクノロジーエコシステムにおけるソニーの役割を確固たるものし、スポーツのさまざまな側面を向上させ、ファンに試合当日のアクションをより身近に感じてもらうようにするものだ。試合におけるホークアイ技術の拡充から、ソニーの先進的なイメージング製品の活用、2025年における新たなコーチ用ヘッドセットの展開まで、NFLはソニーの専門知識を生かしてイノベーションを推進し、最高峰のスポーツ組織としてのリーグの地位をさらに強固なものにしていく」
この新しいパートナーシップは、サイドライン撮影から放送用カメラ、プロダクション、審判をサポートする技術、スタジアムでのファン体験の強化など、ソニーがNFLの試合全体に深く関与していることを示す最新の例だ。
『Sony Electronics North America(ソニー・エレクトロニクス・ノースアメリカ)』の社長兼COOであるニール・マノウィッツは「私たちはテクノロジーでスポーツの未来を創造することに注力しており、選手やコーチ、ファンのためにスポーツ界全体に良い影響をもたらすイノベーションを絶えず推進している」と述べている。「最高水準のプロフェッショナル写真撮影や試合の放送映像の収録から、世界最先端のライン・トゥ・ゲイン光学トラッキング技術、そして、スタジアムにおける体験の向上まで、私たちはこの取り組みに集中し続けている。このパートナーシップは、こうしたさまざまな領域での長年にわたるNFLとの協力関係から生まれたものであり、世界最大級のスポーツ組織と正式に手を組み、共に情熱を追求できることに興奮している」
ソニーの広範なテクノロジーソリューションは、NFLの最も記憶に残る瞬間を捉え、試合における興奮と予測不可能性を世界トップクラスの精度でファンに提供している。試合において、ホークアイの技術はNFLの審判部門がプレーを確認し、重要な判定を下す際に役立ってきた。ホークアイとNFLは今後のシーズンに向けて、ホークアイの最先端ライン・トゥ・ゲイン光学トラッキング技術を活用した次世代の審判技術を開発し、試合の誠実性を最高のレベルに高めることに貢献する。さらに、ホークアイが取得した技術やデータは、『Amazon Web Service(AWS/アマゾン・ウェブ・サービス)』が提供するNFLの『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』やビヨンド・スポーツの可視化技術から得られる選手追跡データと組み合わせることで、『ESPN』や『Disney(ディズニー)』、NFLが2023年シーズンに行ったエミー賞受賞の代替試合プレゼンテーション『Toy Story Funday Football(トイ・ストーリー・ファンデー・フットボール)』のようなリアルタイムコンテンツ制作の新たな道が生まれる。トイ・ストーリー・ファンデー・フットボールは、若い世代やグローバルな観客層を試合に引き込み、『Disney+』での最大のライブイベントとなった。
ソニーは2020年以降、信頼できる世界的なニュース組織であり、NFL映像の決定的な情報源である『Associated Press(AP通信)』の独占的なイメージング製品およびサポートのプロバイダーとなっている。ソニーのイメージングエコシステムはAP通信がNFLの放送で独占的に使用するカメラとなっており、過去4年間にわたり、リーグの最も決定的な瞬間を捉えた数々の素晴らしい画像を生み出してきた。
ソニーのカメラはNFLの放送パートナーである『CBS Sports(CBSスポーツ)』、ESPN、『FOX Sports(FOXスポーツ)』、『NBC Sports(NBCスポーツ)』などでも数十年にわたって使用されており、リーグ最大の試合やスーパーボウルの中継にも使われている。
ソニーの製品と技術は全米の多くのNFLスタジアムでも幅広く使用されており、チームや組織がファンのために試合中の体験を進化させ続けるにつれて、さらに拡大する可能性がある。また、最近、カリフォルニア州イングルウッドにある『NFL Network(NFLネットワーク)』の新スタジオでは、主要な業務とカメラの多くがソニーの技術に移行された。このスタジオは“Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)”や“NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)”、“The Insiders(ジ・インサイダーズ)”など、NFLネットワークの多くの番組の主要な制作拠点として使用されている。『Sony Pictures Television(ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン)』はNFLネットワークのエミー賞受賞番組“グッド・モーニング・フットボール”の新しい拡張版“GMFB: Overtime(GMFB:オーバータイム)”の米国での配信を担当している。現在、それは『The Roku Channel(ザ・ロク・チャンネル)』で月曜日から金曜日の米国東部時間10時から12時に配信されており、9月2日(月)からは地元テレビ局でのシンジケーション放送も開始される予定だ。
この新たなパートナーシップにより、NFLとソニーはテクノロジーの力でフットボール界に新たな機会を創出し、ファンやコーチ、選手のエンゲージメントと楽しみを最大化すべく、引き続きフットボールの進化に尽力していく。
【RA】