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ドラフト1巡目指名の新人WRピアソルに感銘を受ける49ersシャナハンHC

2024年08月03日(土) 13:15


サンフランシスコ・49ersからドラフト指名を受けたフロリダ大学のリッキー・ビアソル【AP Photo/Michael Conroy, File】

ワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークの不確かな将来がサンフランシスコ・49ersのトレーニングキャンプに影を落とす中、新人WRリッキー・ピアソルは早くもヘッドコーチ(HC)に好印象を与えているようだ。

ハムストリングの負傷で出だしは遅れたものの、たとえ大きな試練が待っているにしろ、ピアソルの初期の成果は上々だ。

49ersの公式記録によると、カイル・シャナハンHCは2024年ドラフト全体31位指名のピアソルについて「これまでのところ、彼の成長ぶりには本当に満足している」と現地2日(金)に語ったという。

フロリダ大学出身のピアソルは前述のハムストリングのひどいケガにより、トレーニングキャンプ前に非フットボール故障者(NFI)リストに登録されていた。復帰したとはいえ、その復帰には慎重なアプローチが取られている。ピアソルのプレーを見て微笑む場面もあったシャナハンHCだが、より多くを物語るのは今後の練習だと考えており、次のように述べた。

「ハムストリングを痛めているときは大変だ。彼の復帰に際して、非常に慎重にならざるを得ない。徐々に慣れさせてきたが、彼は本当によくやり遂げた。彼はリハビリにとても熱心に取り組んでいる。今日、彼のレップスは少し増えたが、全体的には少なめだった。明日はもっと大きなチャレンジになると思う。より高いレベルの練習になる。明日は1対1の練習がある」

ピアソルの指名はドラフト中にトレードのうわさをあおり、アイユークかWRディーボ・サミュエルがトレードされるのではないかといううわさが渦巻いていた。49ersのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチは春の時点でそのうわさを鎮めようと最善を尽くしたが、新しい契約を求めているアイユークが現在もホールドインを続けているため、ベイエリアのワイドレシーバー陣がどのように展開するかはまだ不明だ。

いずれにしても、2019年ドラフト2巡目指名のサミュエルと2020年1巡目指名のアイユークがそうであったように、ピアソルは重要な役割を担うことになりそうだ。2人はシャナハンHCが率いるオフェンスでより多くの時間を過ごすまで本当の意味で本領を発揮するには至らなかったが、それでも重要な役割を果たしていた。

シャナハンHCのスキームでは、ブロッキングは誰にとっても重要な任務だ。

序盤のつまずきがあったにもかかわらず、ピアソルはターゲットになったときも、誰かをブロックするときも、その任務をこなす準備ができていることをこれまでに示している。

シャナハンHCは「ボールが彼らに投げられたからといって、それがいつも彼らのプレーが良かったとか、悪かったとかいったことを意味するわけではない」とコメントし、こう続けた。

「フィールドにいる時間の80%がゾーンカバーになる。彼がパスをキャッチしなかったことには気づかなかったが、私があそこに入ったら、プレー中は少なくとも16本のルートを走るのを見ることになる。だから、ボールが来たときには全員がキャッチすることになるだろう。したがって、練習でわれわれが何を見ているかという点では、そこは私にとってあまり影響はないが、ランゲームでの彼を見るのはすごくおもしろい。彼は間違いなく、われわれの基準を理解している。われわれが呼びかけて、もっとこうする必要がある、というようなタイプではない。彼はそれを理解している。できることをすべて行い、レップス数を増やし続けている」

【KO】