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QBウィルソンが制限付き練習の一方でQBフィールズを試すスティーラーズ

2024年08月07日(水) 13:00


ピッツバーグ・スティーラーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/Phil Pavely】

クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンの抱えるふくらはぎの問題を受けて、ピッツバーグ・スティーラーズのキャンプでは予想されていた以上にジャスティン・フィールズに練習機会がまわってきており、新たに攻撃コーディネーター(OC)に就いたアーサー・スミスにとってはフィールズのスキルセットを試す機会が増えてもいる。

これまでのところ、QBフィールズの評価はスカウティングレポートと一致している。フィールズは才能があり、ダイナミックで、比較的ユニークな役割でスティーラーズの攻撃陣に加わるかもしれない。

『The Pittsburgh Post-Gazette(ザ・ピッツバーグ・ポスト・ガゼット)』によると、スミスOCは先週末に「彼はボールを持つと危険なフットボールプレーヤーだ。クリエイティブになれる。彼に対抗するために、相手ディフェンスがゲームプランを少し変えるかもしれない。彼は間違いなく、異なる要素を加えてくれる」と述べたという。

その類いまれな走力ゆえに、フィールズの役割はあいまいながらも、シカゴ・ベーズとのトレードで加入して以来、魅力的な存在であり続けている。スティーラーズがフィールズをどのように起用するか——ひいては、どのようにフィールズの長期的な可能性を適切に評価するか——という疑問は契約当初から存在していたが、ウィルソンの負傷により、スティーラーズが動きを確認するために無理にフィールズを起用する必要はなくなった。

ウィルソンが離脱している間、スミスOCはフィールズに対してガジェットプレーヤー以上の存在としてボールをフィールドの奥に押し進め、オフェンスを展開することを求めている。何よりも、スティーラーズはフィールズの能力を正確に把握しつつあり、バックアップ選手として何を期待できるか疑問を残さずに済んでいるのだ。

スミスOCは「選手たちに使う用語を変えている——特に若い選手の場合、彼はすでにいくつかのシステムを経験している。だから、われわれはそういったすべてのことに取り組んでいる。でも彼を見ていると、本当にオフェンスをうまく操っている」と語り、次のように続けた。

「彼の強みを生かせるプレーがたくさんあるし、それはエキサイティングなことだ。時には7対7のときでさえも、彼にアグレッシブにプレーするように要求している。練習では積極的にやらなければならない。ネガティブなプレーや、チェックダウンするだけのプレーは誰も見たくない。彼は実際に何ができるのか、ポケット内で何が見えているのかなど、あらゆることを見なければならない。彼のレップス数が増えることはそのプロセスを加速させることになる」

シーズンが始まれば、フィールズのレップス数が増えることはないだろう。それは依然としてウィルソンの仕事だ。その一方で、ウィルソンの不調がもたらす明るい兆しもある。スティーラーズはたとえそれが特別なパッケージに限られたものだとしても、フィールズを活用する準備がより一層整うということだ。

クオーターバックのポジションで物事がうまくいかなくなった場合、スティーラーズは必要に応じて、潜在的な決断を下すのに役立つ情報をより多く手に入れることができるだろう。

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