ブランドン・アイユークのうわさとプレシーズン初戦のQB起用計画について語るペイトリオッツHCメイヨ
2024年08月07日(水) 15:07元ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック退任後のニューイングランド・ペイトリオッツは、いまだに非常に流動的なチームであり、いくつかの大きな決断を下すときが迫っている。ペイトリオッツの新HCジェロッド・メイヨはクオーターバック(QB)に関する決定と、いくつかの重要なポジションにおける変更に直面している。加えて、ペイトリオッツは選手の補強もまだ終わっていないかもしれない。
サンフランシスコ・49ersのワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークのトレードのうわさを含む、多くの流動的な状況について、現地6日(火)に尋ねられたメイヨHCはベリチック元HCのコーチングマニュアルを参考にして返答した。
ペイトリオッツがアイユークをトレードする可能性について質問を受けた際、メイヨHCは記者団に対して「みなさんが何を知りたがっているかは知っている。ビルから学んだことのひとつは、他のチームの選手のことは話さないということだ。だから、取り急ぎ、今、それを言わせてほしい」と述べ、こう続けた。
「私は選手として、それに感謝していたことを覚えている。重要なのは壁の内側にある意見だけだということを理解していたから、それを今に生かそうとしている」
新しい契約を希望するアイユークは依然として49ersと対立している。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロとトム・ペリセロによれば、現時点ではアイユークが49ersと契約を延長する可能性よりも、トレードされる可能性が高いという。
ペイトリオッツは今年のNFLドラフト前からアイユーク獲得を試みていると伝えられてきた。ペイトリオッツが引き続き獲得争いに残っているかどうか聞かれたメイヨHCはジェネラルマネジャー(GM)であるエリオット・ウルフに言及し、次のようにコメントした。
「正直に言おう。それはむしろエリオットに投げかける質問だ。今はここにいるニューイングランド・ペイトリオッツの選手たちに集中している」
ウルフGMのメディア対応は予定されていない。
ペイトリオッツは現在、ワイドレシーバー陣に不確定要素が残っている。そのひとつは昨シーズン第8週に負ったACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からまだ復帰途上にあるケンドリック・ボーンの状態だ。負傷前はペイトリオッツのトップレシーバーであったボーンは今オフシーズンに3年1,950万ドル(約28億2,543万円)でチームと再契約している。
ボーンはまだPUP(故障者)リストから外れていないが、トレーニングキャンプでは積極的に活動。2024年ドラフト2巡目指名のジャリン・ポークおよびジャボン・ベイカー、2年目WRのデマリオ・ダグラスおよびケイショーン・ブートといったペイトリオッツの若手レシーバーを補佐している。
しかし、ボーンは今、自身の名前がアイユークのトレードの一部として浮上していることを耳にしていた。メイヨHCはボーンとこの件について話したかと尋ねられ、こう答えた。
「実は今朝、彼と話したんだ。いい会話だったよ。もう一度言うが、筋書きが他の何よりもはるかに進んでいるように感じたから、誤解を解きたかっただけだ。私は選手たちに対して透明性を保ち、彼らを安心させることが重要だと考えている」
ベテランのジャコビー・ブリセットがドラフト全体3位指名のドレイク・メイを抑えて先発の有力候補のままであるとはいえ、厳密に言えば、ペイトリオッツはクオーターバックに関する決定を下すときが迫っている。メイヨHCは木曜日にプレシーズン初戦でカロライナ・パンサーズと対戦する際には健康な選手の全員が出場すると述べた。これにはロースター上の4人のクオーターバック全員——ブリセット、メイ、ベイリー・ザップ、ドラフト6巡目指名のジョー・ミルトン三世——が含まれている。
メイヨHCはブリセットがパンサーズ戦で先発する可能性が高いものの、試合開始前に計画が変わる可能性もあると語った。
【KO】