ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック（QB）ジャスティン・フィールズがプレシーズン初戦で先発を務めることになった。

現地7日（水）、ヘッドコーチ（HC）マイク・トムリンは金曜日に実施されるヒューストン・テキサンズとのプレシーズン初戦ではラッセル・ウィルソンが欠場するため、フィールズが先発すると発表している。

フィールズが先発組と共に数シリーズでプレーすると述べたトムリンHCは、次のようにコメントした。

「おそらく、彼を含むその“ファーストユニット”に数シリーズを与えることになるだろう」

スティーラーズは練習が必要ないベテラン選手や、ケガを抱えている選手たちを欠場させる予定だ。トムリンHCによると、ウィルソンをはじめとし、アウトサイドラインバッカー（OLB）T.J.ワットやディフェンシブタックル（DT）キャメロン・ヘイワード、ガード（G）アイザック・シウマロ、ラインバッカー（LB）アレックス・ハイスミス、フリーセーフティ（FS）ミンカ・フィッツパトリック、LBパトリック・クイーンは金曜日に行われる試合に出場しないとのこと。

ウィルソンはふくらはぎのケガにより、トレーニングキャンプの大半を欠席していた。最近の練習には復帰しているものの、ケガの問題によってフィールズに機会が与えられている。

トムリンHCはフィールズについて「彼は毎日、競争するために来ていると思う」と語り、「彼は素晴らしい競争心を持っている。うちには競争的な環境があって、彼はそれを楽しんでいるようだ。彼はその環境やチームメイトに順応し、自分の才能を見せる上で本当に素晴らしい仕事をしている」と続けた。

金曜日の試合に先発することで、フィールズには実戦の場でスタッフに印象を与えるチャンスがもう一度与えられる。トムリンHCはすべての選手にとって“すべてがオーディション”であり、先発クオーターバックの座をめぐる争いは現在進行中だとつけ加えた。

「ものすごく競争的だ」とトムリンHCは強調している。

「スタジアムで起こることは、練習で起こるよりも重視される。より試合に近い状況だからだ」

金曜日に“いくつかの”シリーズでプレーすることで、フィールズはトレーニングキャンプを迎えるにあたってウィルソンが優位となっていた競争を自分にとって有利な方向に傾けられるかもしれない。25歳のフィールズが3シーズンを通して見せる驚くほどの輝きは、練習よりも試合で披露される可能性の方が高いだろう。

とはいえ、ウィルソンが先発争いで優位な立場を保ち続けているのかという質問に、トムリンHCは明確な答えを返している。

トムリンHCは火曜日に発表され、ウィルソンがQB1とされている非公式のデプスチャートについて「私が昨日に公開したデプスチャートをご覧になったはずだ。あれは本物だ」と述べた。

ウィルソンは新しいスキームでの貴重なレップスを欠いているにもかかわらず、先発争いは依然としてベテランのウィルソンに有利に傾いている。フィールズはコーチングスタッフにその序列を見直すべきだということを証明するために、プレシーズン最初の試合に出場する。

ウィルソンは練習後に報道陣に対し、フィールドに戻ることができて良かったと話した上で、プレシーズンにプレーすることを希望していると明かした。

『The Pittsburgh Tribune-Review（ザ・ピッツバーグ・トリビューン・レビュー）』によると、ウィルソンは「気分は最高だ。チームの練習に完全に参加できるのは、最高の気分だ」と語ったという。

スティーラーズがサンフランシスコ・49ersのスターワイドレシーバー（WR）ブランドン・アイユークをトレードで獲得するのではないかといううわさに関して、トムリンHCはチームがワイドレシーバーのデプスチャートの補強を検討しているのかと尋ねられても、その話には乗らなかった。

「それについては皆さんに推測していただこう」とトムリンHCは述べている。

【RA】