ニュース

NCAAがミシガン大学在任中のリクルート規定違反によりチャージャーズHCハーボーに4年間の理由開示命令

2024年08月08日(木) 15:11


ジム・ハーボー【AP Photo/Al Goldis】

NCAAが現地7日(水)、かつてミシガン大学でヘッドコーチ(HC)を務めていたジム・ハーボーが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック中にアクセスが制限されていた期間に、リクルート担当者や選手との接触を図っていたとして4年間の理由開示命令を出したと発表。

NCAAは昨シーズンのナショナルチャンピオンシップを終えた後に母校を去ってロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチに就任したハーボーが“非倫理的な行為に関与し、法令遵守の環境を促進することを怠り、ヘッドコーチの責任義務に違反した”としている。

この件に関して交渉による解決に至った後、NCAAはすでにミシガン大学に対して罰金およびリクルート活動の制限とともに、3年間の保護観察処分を言い渡していた。

ハーボーは取り決めには従わず、調査官に協力しなかったという疑惑を否定。弁護士のトム・マースはハーボーが和解プロセスへの参加を求められたことも、学校とNCAAの間で合意が成立したと知らされたこともなかったと述べている。

NCAAは「委員会はNCAAの規定に対するハーボーの意図的な無視と非倫理的な行為が事態の深刻さを増大させ、それによって4年間の理由開示命令を含む処罰とともに、ハーボーのケースを“レベルI-悪質”として分類したと指摘している。理由開示命令にはハーボーに対する1シーズンの出場停止処分も含まれている」としている。

ハーボーに対する命令は2024年から2028年までが対象となり、ハーボーを雇用したい学校は最初の1シーズンでハーボーを停職にすることが求められる。そうなると、ハーボーは命令が効力を失うまで、チームの遠征や練習、映像分析、リクルート活動、チームミーティングなど、フットボール関連の活動から排除される。

このリクルート規定違反は、不許可の対面スカウティング活動とサイン窃取に関するNCAAの調査とは別件だ。その件はチャンピオンシップを制した2023年シーズンにミシガン大学を混乱させ、ハーボーがビッグ10から3試合の出場停止処分を科されるという結果につながった。

その件はまだ解決しておらず、ミシガン大学は複数のケースによってNCAAから違反を繰り返す者と見なされる可能性がある。それがより厳しい制裁を引き起こす可能性もあるだろう。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


【RA】