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ペイトリオッツ新人QBメイがパンサーズとのプレシーズン初戦で1シリーズのみ出場

2024年08月09日(金) 16:21


ニューイングランド・ペイトリオッツのドレイク・メイ【AP Photo/Michael Dwye】

クオーターバック(QB)ドレイク・メイが現地8日(木)にNFLのプレシーズンデビューを果たしたが、その出場は短いものだった。

2024年NFLドラフトで全体3位指名を受けたメイは、1シリーズのみプレーしてパス3回中2回を成功させ、19ヤードを獲得。タッチダウンやインターセプトはなく、パサーレーティングは84.0だった。メイがプレーした時点では両チームとも得点なしの状態だったが、最終的にニューイングランド・ペイトリオッツがカロライナ・パンサーズを17対3で破っている。

メイは自身のNFL初出場について「まず、スタジアムに出られたことが最高だったよ」と語り、こうつけ加えた。

「スタジアムでドラフトされた次の日から、昨日のウオークスルー以外で入るのは初めてだったと思う。だから、ファンがいる中でプレーするのは、また違った感じがした。少し体がゾクゾクしたけど、他の誰かと競えたのは本当に最高だった」

シーズン開幕時の先発が有力視されているベテランのQBジャコビー・ブリセットも、木曜日に行われた試合で1シリーズのみ出場。ブリセットが投げた3回のパスはすべて不成功に終わった。

メイとブリセットが1シリーズずつ出場するのは、当初からの計画だった。

ペイトリオッツの1年目のヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨは「最初からその計画だった。彼を1シリーズ出場させる。ジャコビーも1シリーズ出場させ、その後は(ベイリー)ザップとジョー(ミルトン三世)を出す。これが最初からの計画だった」とコメント。

誰が見ても、ブリセットとメイを短時間だけ出場させたのは、メイヨHCの賢明な判断だったと言えよう。この試合は降り続く土砂降りの中で行われ、ペイトリオッツのオフェンシブライン(OL)も負傷者が多い状態だった。

メイヨHCは負傷者を抱えるオフェンシブラインの後ろでメイをプレーさせることに対する不安について、次のように述べている。

「それは常に考慮すべき点だ。彼が出場するなら、先発のオフェンシブラインと一緒に出場させたい。彼を守りたい。他の選手を守りたくないと言っているわけではないが、それは絶対に考慮しなければならない」

今後の判断材料とするにはサンプル数は乏しいものの、メイは将来性を示した。落ち着いた様子でプレーしたメイは、ドラフト1巡目指名の決め手となった強力な投球力を披露している。

メイは第1クオーター残り11分11秒で初めてNFLの試合に出場し、ホームのファンからの拍手を受けながらフィールドに駆け出した。

メイは最初の2回のスナップでハンドオフを行い、その際にフォルススタートのペナルティがあった。その結果、第3ダウン残り13ヤードという状況に陥ったが、メイはラッシュを受けながらも冷静にランニングバック(RB)アントニオ・ギブソンへの見事なスクリーンパスを決め、この状況を打開している。

続いてメイが投げた高いパスはワイドレシーバー(WR)ジェイレン・リーゴーの手からすり抜ける。ギブソンのランの後、メイは再び第3ダウン残り10ヤード以上の状況に直面。第1ダウン更新に11ヤードが必要な場面で、メイはフラットルートを走るRBケビン・ハリスにパスを通したが、6ヤードのゲインにとどまった。ペイトリオッツはその1プレー後、最初の4回のドライブと同様に、パントでそのシリーズを終えている。

続くドライブではザップがメイに代わって出場しており、ホームのファンは残念がっていた。

分析するほどのことはあまりなかったが、メイは初出場を果たし、いくつかの可能性を垣間見せ、次につなげた。端的に言って、この日はどんよりとした曇り空で、メイが輝くには最高の状況ではなかったが、これからは輝けるチャンスが十分にあるだろう。

メイヨHCは「これは最初のプレシーズンゲームであり、まだ2試合残っている。彼はレギュラーシーズンの前に、他の2チームと対戦する機会がたくさんある」と話した。

【KO】