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WRディッグスのいないビルズについて「今の状況に満足している」とQBアレン

2024年08月09日(金) 12:57


バッファロー・ビルズのステフォン・ディッグス【AP Photo/Matt Durisko】

ワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスはバッファロー・ビルズでプレーした4シーズンで、平均111.25回のキャッチ、1,343ヤード、9.25回のタッチダウンを記録した。4度のプロボウラーでもあるディッグスがヒューストン・テキサンズにトレードされたことで、ビルズはその生産力を補おうとしている。

現地7日(水)、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンはディッグスの退団によりチームに穴が開いたことを認めつつも、オフシーズンに追加された選手たちの総合力によってディッグスの数字は埋められるという考えを示した。

「ステフは素晴らしい選手で、このチームに特別なものをもたらしてくれた」とアレンは述べ、こう続けている。

「だから、“寂しい”という言葉が適切かどうかは分からないけど、彼が頼りになる存在だったことは間違いない。彼は毎日、全力でプレーしていた。きっとヒューストンでも同じようにプレーしているだろうね。だから、彼のそのエネルギーがなくなって寂しくないと言ったら嘘だけど、今のチームの状況や選手たちの努力にはすごく満足している」

ディッグスと同じくビルズを去ったWRゲイブ・デービスの2人の穴を埋めるために、2巡目指名のルーキーであるキーオン・コールマンや、キャンプで好調を見せている3年目のカリル・シャキール、さらにカーティス・サミュエルやマルケス・バルデス・スカントリング、マック・ホリンズ、K.J. ハムラー、チェイス・クレイプールといったベテラン選手たちがポジションを争っている。若手のティレル・シェイバーズやジャスティン・ショーターもロースター入りを目指して奮闘中だ。

「新しく加わった選手たちとはうまくいっている」とアレンは話している。

「ステフはオールプロ級で、それは毎年キャッチ100回以上、1,000ヤード以上という記録によって裏付けられている。その穴を埋めるのは大変なことだ。でも、今いる選手たちはそれを理解しているから、ハードワークをいとわず、黙々と努力して、ボールが自分に回ってきた時は全力でプレーする。そうでない時は、他の選手がボールをキャッチしてプレーを決められるように全力でサポートする。結果がどうなるかはそのうち分かるさ」

ディッグスの抜けた穴は集団としての力で埋めることができる、というのがビルズの理論のようだ。この考えはアレンに大きく依存していると言えよう。シーズン第1週に向けて明確なターゲットがいない状態で、アレンには判断力と正確なパス、そして必要な時に確実にプレーを決めることが求められる。

最大の課題は、ディッグスのような選手がいなくても、アレンとビルズオフェンスが数字を稼げるかどうかではない。シーズンが始まってから最も重要なのは、第4クオーター残り2分、第3ダウン残り7ヤードといった重要な局面で、ディフェンスを振り切ってプレーを必ず決めてくれる選手として、アレンが誰を頼れるかだ。プレシーズンの予想や発言がいくらあってもその答えは出ないだろう。

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