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カウボーイズオーナーがWRラムとの契約延長に“緊急性はない”との発言を釈明

2024年08月12日(月) 10:53


ダラス・カウボーイズのシーディー・ラム【AP Photo/Sam Hodde】

ダラス・カウボーイズがプレシーズン初戦に臨むわずか3日前に、オーナーのジェリー・ジョーンズはワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムとの契約延長交渉について“緊急性”はないと述べた。

ジョーンズはプレシーズン初戦に臨む数分前に、自身の扇情的な発言に関して最善の対策をしている。

現地11日(日)、ジョーンズはカウボーイズ対ロサンゼルス・ラムズの試合が実施される前に、ラムがプレシーズンに出場することはないため、現時点でラムの準備を急ぐ必要はないということを明らかにしようとした。

ジョーンズは試合前の取材で「先日、“いいか、シーディーについて急いでいない”と言ったから批判を浴びたんだと思う」と述べている。「シーディーがフィールドにいることを私以上にありがたく思っている人はいない。だが、こう言わせてほしい。彼が(トレーニングキャンプに)参加していたとしても、今日ここでプレーすることはなかったはずだ」

「主力選手を出すときは頭を使わなくてはならない。そうすることで、他の若手選手にチャンスを与えられる。私たちはシーディーの能力について正確に理解しているし、彼はダック(プレスコット、クオーターバック/QB)と一緒に取り組んできた。だから、私たちがここで彼を出場させることはないだろう。それは彼の契約とはまったく関係がないことだ」

ジョーンズの木曜日の発言がラムの契約希望に関連しているように感じた人は多かった。ソーシャルメディアへの投稿で“lol(大笑いを意味する)”と反応したラムもまた、そのように受け止めた人の1人だったと見られている。

ラムと同様に日曜日の試合に出場しなかったプレスコットも、木曜日に報道陣に対して“その実現に向けて緊急性を感じている”と話していた。

ジョーンズは“批判”を受けて自身の見解を明らかにしたが、プロボウルに選出された経歴を持つラムは大型の契約延長を求めて現在もホールドアウトしている。

ジョーンズは3日前に自分が何を言いたかったのかを説明しようとした一方で、オフシーズンに続いているこの騒動がいつ解決するのかについて新たな情報は提供しなかった。

「要するに、どういうことかと言うと・・・そういう緊急性はないということだ。不安な状態で、自分が欠けているかどうかについて誰かに何か言われたときに、懸念を抱くのは完全に理解できる」と述べたジョーンズはこう続けている。「シーディー、君はここにいない。だが、君は試合に出る機会を逃しているわけではないし、それによって私たちがプレッシャーを受けることもない」

今オフシーズンにワイドレシーバーたちが次々と大型の契約延長を実現させている中で、ラムは自身の契約延長を求めている。

2020年ドラフトで1巡目指名を受けたラムは、欠席することで自身のスタンスを明らかにしてきた。

2024年に新人契約の5年目オプションで1,790万ドル(約26億2,875万円)を受け取る予定のラムは、自主参加のワークアウトや参加必須のミニキャンプだけではなく、トレーニングキャンプにも姿を現していない。

NFL屈指のワイドレシーバーとしての地位を確立しているラムは、昨季にキャリア最高の成績を残したばかりだ。キャリアハイとなるレシーブ数(135回)でリーグトップに立ったラムは、レシーブヤード(1,749ヤード)とタッチダウンレシーブ数(12回)でもキャリアハイを更新。3年連続でプロボウルに選出されたほか、キャリアで初めてオールプロにも選ばれている。

ジョーンズは日曜日に、動揺を与えたコメントについて説明するために最善を尽くしたが、リーグ屈指のワイドレシーバーがカウボーイズに戻る時期については依然として不明だ。

【RA】