2年以上ぶりのレシーブを記録したブロンコスWRパトリック、「いい気分だ」
2024年08月13日(火) 11:58デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)ティム・パトリックの過去2年間は、あまり粘り強くない選手であれば引退を考えるようなものだった。
しかし、パトリックは粘り強かった。2021年にブロンコスと複数年契約を結びながらも、ここ2シーズンは故障者リザーブ(IR)の状態で過ごしてきた元ドラフト外フリーエージェント(FA)のパトリックが、現地11日(日)にインディアナポリス・コルツとのプレシーズン初戦に出場し、NFLのフィールド復帰までの長い道のりを終えている。
パトリックはこの試合で、レシーブ1回で14ヤードをマークするにとどまったが、そこには1,400ヤードの価値があったかもしれない。
ブロンコスの公式記録によると、パトリックは「いい気分だ。正直、そんなに長く感じなかった。毎日、最高の選手たちと対戦しているような感覚だから、フィールドに立っても、ただのいつも通りの仕事って感じだった」と語ったという。
パトリックのチームメイトたちはこの瞬間を見逃さなかったようだ。レシーブをしたペテランのパトリックを称えたくてたまらなかったチームメイトたちは、そのキャッチに対する短いセレブレーションが招いたトーンティングのペナルティも問題にしていなかった。
『The Denver Post(デンバー・ポスト)』によると、ブロンコスのWRコートランド・サットンは「ハドルの中ではみんなが“彼の2年ぶりのキャッチだぜ”って感じだった。やりたいことをやるんだ。キャッチした後でバックフリップをしたいなら、そうしたっていい。彼が本来の力を発揮して戻ってきたのを見るのは本当に興奮した。彼は一生懸命に努力してきたし、本当によく練習してきた。試合でその初キャッチを見られたことが本当に最高だった」とコメントし、こうつけ加えたという。
「彼のことを思うとワクワクするよ。彼にとって、今年は本当にいい年になると思う」
2021年に3年3,400万ドル(約50億0,279万円)の延長契約にサインしたとき、パトリックは28歳の誕生日を3日後に控え、レシーブ53回、734ヤード、タッチダウン5回を記録しているシーズンの途中だった。有能な第3レシーバーとしての実力を証明していたパトリックは粘り強くロースター入りを果たし、信頼できるチームプレーヤーとしてブロンコス組織内での評価を高めていたのだ。
しかし、ケガがパトリックを襲う。2022年8月に入ってすぐ、パトリックはブロンコスのキャンプ中にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂。その1年後にはアキレス腱断裂で2023年シーズンが終わってしまい、パトリックは不運にも見慣れた手術室に戻り、長い回復期間に入った。
しかし、今はそのすべてが過去のことだ。背番号を81から12に変えたパトリックにとって、契約が残り1年となった今こそ、その本領を発揮するときだろう。
ブロンコスがコルツに勝利した試合で、パトリックは前向きな一歩を踏み出した。
【KO】