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ブロンコスが新人QBニックスをレギュラーシーズンの先発に指名

2024年08月22日(木) 10:00


デンバー・ブロンコスのボー・ニックス【NFL】

デンバー・ブロンコスが新人クオーターバック(QB)ボー・ニックスをレギュラーシーズンの先発に起用する。

ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンが2024年シーズン開幕時の先発はニックスだと発表した。

現地21日(水)、ペイトンHCは「ボー・ニックスがうちの先発クオーターバックになる」と述べ、「2週間前にもお話ししたが、あのルームは極めて優れていると感じている。(ジャレット)スティッドハムは確かに経験があるし、ザック・ウィルソンを含む3人と一緒に仕事をすることができた。ロースターを決めるにあたって、厳しい決断が必要だった」と続けている。

スーパーボウル優勝経験があるペイトンHCが2024年NFLドラフトの全体12位で指名してからニックスについてどのように話してきたかを踏まえると、今回のニュースはさほど驚きではない。それでも、ニックスがジョン・エルウェイ以来、初めてシーズン第1週に先発を務めるブロンコスの新人クオーターバックになることは注目に値すると言えよう。

ニックスは「もちろん、ジョン・エルウェイのような偉大な選手とそういうものを共有できるのは素晴らしいことだ」と報道陣に話している。

「初先発がいつであろうと関係ない。待つことになっても、今すぐ出場することになっても関係ないし、ただ試合に出て勝利をつかみ、最終的に高いレベルで競い合いたいだけ。つまり、俺の最初の目標は、チームが試合に勝つための最高のチャンスを与えることだ」

オフェンスを統率する力、精度の高さ、プレーが崩れたときの運動能力の高さを見せつけ、プレシーズンゲームで印象を残してきたニックス。プレシーズンの2試合ではブロンコスを6回のスコアリングドライブに導き、パス30回中23回成功で205ヤード、タッチダウン2回、インターセプト0回を記録してきた。

それはバックアップ選手たちを相手に戦ったプレシーズンでのことに過ぎないかもしれないが、ニックスはペイトンHCがオフェンスに求めるものとよくかみ合う特徴を示している。正確さと素早い判断力を併せ持つニックスは、ペイトンHCの指導下で成長するはずだ。オーバーン大学とオレゴン大学で過ごした5シーズンで61試合に先発し、1,936回のパスを試みた経験を持つニックスには、じっくり時間をかける必要はない。ニックスにはシーズン第1週にシアトル・シーホークス戦に挑む準備ができている。

また、チームメイトのコーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世が水曜日に話したように、ニックスは“試合に勝つ方法を知っている”のだ。

ブロンコスはオフシーズンにニックス、スティッドハム、ウィルソンの間でローテーションを行ってきた。ウィルソンはトレーニングキャンプ中にそのサイクルから脱落し、ニックスとスティッドハムの一騎打ちに。ペイトンHCのスキームを1年間経験してきたスティッドハムが差をつけられなかったことから、その判断は明確になっていった。

ペイトンHCは「ボーが先発することになったし、われわれは自分たちのプロセスを進めてきた」とつけ加えている。

「最初の段階では、単純にジョージ(ペイトン、ジェネラルマネジャー/GM)やグレッグ(ペナー、オーナー兼CEO)と話し合って、多くの場合、こういったことは自然に解決するものだと理解していた。私たちがそのような決断を急ぐことはない。どうなるか見てみたいのだ。そして、そのように対処するのはチームにとって重要なことだと思っている。彼は傑出していた。もちろん、成長の余地はまだまだあるし、改善すべき点もたくさんある。3人とはすでに話をした。スティディ(スティッドハム)もザックも、彼にとって素晴らしいリソースになるだろう。私たちはオフシーズンに、ものすごく重要なポジションに関して、本当にいい決断を下したと感じているし、シーズンが進むにつれて、その結果を見ることができるだろう」

ニックス時代は現地9月8日(日)にシアトルで幕を開ける。

【RA】