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元シーホークスHCキャロル、コーチとしての復帰について「現時点では望んでいない」

2024年08月21日(水) 15:46


ピート・キャロル【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)を退任する際、ピート・キャロルはコーチを続けるのに「かなり本気で戦ってきた」と語った。

それはキャロルが将来的に再びNFLのサイドラインに立つことを意味しているのだろうか。

トレーニングキャンプの定番の話題にも備えている72歳のキャロルは、今すぐにでもヘッドコーチに戻ることができると信じている。しかし、それはキャロルが現時点で求めていることではないようだ。

キャロルは現地20日(火)に『93.3 KJR』で「まあほら、よく聞かれることだから、明日にでもコーチになれると答えるのには慣れている」とコメント。

「体調は久しぶりに絶好調だ。今やっているすべての活動に取り組む準備が整っているし、それについても良い気分だ。できるけれども、現時点ではそれを望んでいない」

トレーニングキャンプの時期に多くの人がそうであるように、人生で最高の体調であるにもかかわらず、キャロルはフットボールフィールドに戻らないと決めている。一方、過去に2度ナショナルチャンピオンシップに導いた南カリフォルニア大学(USC)に戻る見込みのキャロルは、指導者の役割を担う予定だと述べたが、詳細については明かさなかった。

「すべてが決まれば、本当にエキサイティングな取り組みになるだろう」とキャロルは話している。

キャロルはコーチとしての復帰を切望しているわけではないものの、その可能性を完全に閉ざしているわけでもない。

「どうなるか見ていこう」と述べたキャロルは「正直、待ち望んでいるわけではまったくない。前に進んでいるし、やりたいこともワクワクしていることも他にあるから、それがどうなるか見ていくつもりだ。息をのんで待つとかそういうことを考えているわけではない。だから、コーチングを40年以上、48年とかそれくらいやってきたとして、これで終わりだったとしても、それでも構わないと思っている」と続けている。

キャロルが初めてNFLに足を踏み入れたのは1984年で、バッファロー・ビルズのディフェンシブバック(DB)コーチに就任したときだった。1994年にはニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチに就任するも、1シーズンで退任。ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチを務めた期間はそれよりもやや長かったが、1997年から1999年までと短かった。その後、USCを指導し、衰退していたチームを再び強力なチームに変えたキャロルは、2010年にシーホークスのヘッドコーチに就任。14シーズンの在任期間中に10回のプレーオフ進出、2回のカンファレンスチャンピオンシップ、そしてフランチャイズ唯一のスーパーボウル制覇を達成した。

1月10日にシーホークスがキャロルを解任すると発表したとき、キャロルがアドバイザーとして組織に残ることも発表されたが、それは実現していない。キャロルは新HCマイク・マクドナルドとは一度しか接触しておらず、フランチャイズが前に進むためには自分が距離を置くのが最善だと感じていると述べた。

「彼らとはまったく話していない」と明かしたキャロルはこう続けている。「ある日、駐車場でマイクとばったり会い、それは私たちが2人で会う良い機会になった。軽くあいさつして、そのまま別れた。彼らとはほとんど関わりがないし、実際にはテレビでちょっとだけ試合を見るくらいで、あまり注意を払っていない。それが正しい行動だと思っている」

「意図的に距離を置いているんだ。ああ、彼らにはまったく会いに行っていない」

だからと言って、キャロルがチームを見たり追いかけたりしないというわけではないようだ。

「見ないというのは無理だね」とキャロルは話している。

長年にわたって選手たちと素晴らしい関係を築き、選手たちの成功を何よりも願っているキャロルは、次のように語った。

「私がよく知っていて気にかけているあのフットボールチームには、大好きな選手がたくさんいるから、どうなるか見守りたいと思っている。彼らは成功を収めているし、困難を乗り越えて素晴らしいことを成し遂げてくれるといいなと願っている」

【RA】