ニュース

批判を一蹴し、レイブンズを再びスーパーボウルに導くために「自分を奮い立たせる」QBジャクソン

2024年08月22日(木) 11:15


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Alex Brandon】

NFL MVPを2度受賞しているクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは、まだボルティモア・レイブンズをスーパーボウルに導いたことがない。この事実は批判者たちにとって、ジャクソンに対する格好の攻撃材料となっている。

ジャクソンがプレーオフの壁を乗り越えられない理由として、批評家たちはしばしばそのプレースタイルを指摘しており、ジャクソンのダイナミックなラン能力はポストシーズンの重要な場面で発揮されにくいと示唆している。

『Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)』のホストを務めるアダム・シャインとのインタビューで、ジャクソンは元選手からのものを含むあらゆる批判を一蹴し、次のように語った。

「自分が最終的に何を成し遂げたいかが分かっているからこそ、自分自身を奮い立たせている。彼らには彼らの時代がある。批判が何であれ、批評家が何を言おうと、まったく気にしない。だって、俺は去年のシーズン終了のケガから復帰したし、俺たちは新しいシステムでAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス、チャンピオンシップゲーム)まで勝ち進んだんだ。だから、自分自身やチームメイトを責めたり、そういうことをしたりするつもりはない。これまでよりもずっと遠くまで来たんだからさ。俺たちは長い間、AFC(チャンピオンシップゲーム)に出場していなかったんだぜ・・・」

「俺たちはただ前に進み続けるだけだ。神のご意志があれば、そこにたどり着けるだろう。それが目標なんだから。俺たちは誰よりも自分たち自身を厳しく評価している。だから、外野が何を言おうが、それは彼らの意見に過ぎない。彼らが信じたいものを信じるのは勝手だけど、俺たちは自分たちが何を求めて、何に向かって努力しているかを理解している。だから、言えるのはそれだけだ」

2023年に自身2度目となるNFL MVPを獲得し、レイブンズをAFC第1シードに導いたジャクソンは、ディビジョナルラウンドのヒューストン・テキサンズ戦で輝きを放ち、パス22回中16回成功で152ヤード、ランで100ヤードを獲得し、合計で4つのタッチダウンを決めた。続くAFCチャンピオンシップゲームのカンザスシティ・チーフス戦では、パスで272ヤード、タッチダウン1回、ランで54ヤードを記録したものの、インターセプトとファンブルロストが響き、ロースコアマッチで敗北を喫している。

AFCチャンピオンシップゲームは、ジャクソンがレイブンズを導き、ポストシーズンで最も勝ち進めた試合だった。アメリカで最もチームスポーツとしての性質が強いこの競技でだが、例のごとく、クオーターバックは物事がうまくいった際には過剰に称賛され、敗北した際には過剰な批判を受けることが多い。

ジャクソンは2024年に再び否定的な人々を黙らせようと試みるだろう。レイブンズは15日後に行われるシーズン初戦で、昨年のAFCチャンピオンシップゲームの再戦として、今度はカンザスシティでの戦いに臨む。

【KO】