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レイブンズオフェンスは「居心地がいい」とRBヘンリー

2024年08月22日(木) 13:34


ボルティモア・レイブンズのデリック・ヘンリー【AP Photo/Nick Wass】

ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーがボルティモア・レイブンズの一員として、スーパーボウル王者のカンザスシティ・チーフスと対戦するシーズン開幕戦を迎えるまで、あと15日となった。ヘンリーはすでにクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンとのコンビに自信を持っているようだ。

レイブンズの公式記録によると、ヘンリーは現地20日(火)に「快適だよ。とても居心地がいいんだ」と話したという。

「トレーニングキャンプはよかった。俺たちは大きく成長したし、まだまだ成長中だけど、自分はリラックスしていて、とても居心地がいい」

フィジカルなランニングバックと、ジャクソンのようなデュアルスレットクオーターバックを組み合わせることで、相手ディフェンスを苦しめることができると見込んだレイブンズは、今オフシーズンに注目の新加入選手としてヘンリーを迎えた。

プレシーズン中にヘンリーが新しいオフェンスでプレーする姿はまだ見られておらず、今週末に行われるプレシーズン最終戦でも出場の可能性は低い。しかし、今週、レイブンズはグリーンベイ・パッカーズとの合同練習のためにグリーンベイに向かい、シーズン第1週に向けてオフェンスの構築を続ける予定だ。

ヘンリーはシーズン開幕戦について「プレーできるのが本当に楽しみで、その時が来るのが待ちきれない。でも、今はすべてを磨き上げて、しっかり仕上げて、さらに成長していくことが大事だ。ここにいるみんなも、シーズン第1週を迎えるのが待ち遠しくて、うずうずしているに違いないよ」とコメント。

ヘンリーがレイブンズにどのようにフィットするかは注目に値するだろう。レイブンズはジャクソンを起用してショットガンやピストルフォーメーションを多用する傾向があるのに対し、ヘンリーはこれまで主にテネシー・タイタンズで、クオーターバックがセンター(C)から直接ボールを受け取るフォーメーションからのプレー(アンダーセンター)が多かった。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、昨シーズン、ヘンリーはアンダーセンターのプレーで185回のキャリーを記録したという。その一方で、ショットガンでは53回、ピストルでは42回しかプレーしていない(昨年、ジャクソンのスナップの84.2%がショットガンかピストルからだった)。しかし、『Next Gen Stats』によると、ヘンリーはショットガンフォーメーションでも効率的なプレーを見せており、キャリー平均4.9ヤード(アンダーセンターでは3.8ヤード)を記録しているとのこと。

ヘンリーはこれらのフォーメーションが自身のパフォーマンスに影響を与えることを心配していない。

「まったく心配はしていない。テネシーでもピストルやショットガンでプレーしていたからね。一番大事なのは、自分の役割をしっかり果たして、効率的に仕事をこなすことだ」とヘンリーは話した。

レイブンズはジャクソンが最も得意とするショットガンプレーを引き続き多用する可能性が高いが、フルバック(FB)パトリック・リカールをヘンリーの前に配置したフルバックフォーメーションも増やすかもしれない。ヘンリー、リカール、ジャクソンがフィールドにそろうと、バックフィールドには合計で11回——ヘンリーとリカールがそれぞれ4回、ラマーが3回——のプロボウル選出経験を持つ選手たちが並ぶことになる。

ヘンリーは「それを楽しみにしている。42番(リカール)が俺の前にいるときは、安心できるから、いいね。あとは自分が結果を出すだけだ」と語った。

木曜日に行われる予定のグリーンベイでの合同練習前に、パッカーズは恒例の行事である自転車での移動をレイブンズの選手たちと一緒に行うと発表。ヘンリーも参加するつもりのようで、それは一見の価値がありそうだ。

ヘンリーは「しばらく乗っていないから、少し鈍っているかも。バランスを取るのを子どもに手伝ってもらうかもしれないけど、大丈夫だと思う。彼らがコミュニティや子どもたちのためにやっている楽しい伝統行事だから、参加するのはまったく問題ないよ」とコメントしている。

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