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コマンダースが元1巡目指名のWRドットソンをイーグルスにトレード

2024年08月23日(金) 11:58


ジャハン・ドットソン【AP Photo/Alex Brandon】

ワイドレシーバー(WR)ジャハン・ドットソンのワシントン・コマンダースでの特異なプレシーズンは、トレードという形で結論に至った。

ドットソンはワシントンからフィラデルフィアへ向かい、トレードによってフィラデルフィア・イーグルスに加入する。このトレードでは、ドットソンとドラフト5巡指名権がイーグルスに渡り、見返りとして2025年ドラフトの3巡指名権と7巡目指名権2つがコマンダースに送られると、イーグルスが現地22日(木)に発表した。

木曜日に行われたトレードにより、ドットソンのコマンダースにおけるキャリアは幕を閉じた。2022年ドラフト全体16位指名の選手としてキャリアをスタートしたドットソンだったが、最初の2年間はクオーターバック(QB)の度重なる交代の中で、なかなか軌道に乗らなかった。2022年から2023年にかけて、ドットソンはQBカーソン・ウェンツ、タイラー・ハイニケ、サム・ハウエルのためにルートを走り、1,041ヤードとタッチダウン11回をマーク。2024年ドラフト全体2位で指名されたジェイデン・ダニエルズの加入によって、ドットソンにもコマンダースでの明るい未来が約束されたかに見えていた。

しかし、ジェネラルマネジャー(GM)アダム・ピータースとヘッドコーチ(HC)ダン・クインが率いる新体制の到来により、ドットソンのコマンダース時代は終わりを迎える。スターWRテリー・マクローリンの反対に位置する2番手レシーバーとして期待されていたドットソンは、ひと夏で不要な戦力へと転落してしまった。

トレードの可能性はプレシーズン中に高まっていった。コマンダースのプレシーズン初戦では、ダニエルズがルーキーの先発クオーターバックとして通常通りの役割を果たし、早々に退いた一方で、ドットソンは後半までプレーを続けている。プレシーズンでは通常、新しいスタッフに自分の実力を証明する必要がない限り、チームに定着している選手のフィールドでのプレー時間は最小限に抑えられる。しかし、ドットソンがプレシーズン第1週の序列でWRディヤミ・ブラウンの後塵を拝し、第2週にはより通常に近いスナップ23回分をプレーした後、コマンダースはペンシルベニア州立大学出身のこの選手と決別するときが来たと考えたようだ。

身長約180cm、体重約83kgのドットソンは、2024年シーズンにコマンダースでスロットレシーバーとしての出場機会が増える選手の候補として見られていた。そんなドットソンには今後、イーグルスでA.J.ブラウン、デボンタ・スミス、そしておそらくドットソンを加えた強力なトップ3を擁するワイドレシーバー陣で、同様の役割を果たすことが期待されるはずだ。シーズン第1週までにイーグルス攻撃陣でスポットを確保するために、ドットソンは迅速に適応する必要があるだろう。一方のイーグルスについては、プレシーズンのこの時点で、お得な条件で——特にディビジョンライバルから——才能ある選手を獲得できたことに満足していることは明らかだ。

【KO】