ニュース

QBジョーンズは「非常に良い」プレーを見せる一方、時折「ペイトリオッツでのやり方」に戻るとジャガーズHCペダーソン

2024年08月25日(日) 16:17


ニューイングランド・ペイトリオッツのマック・ジョーンズ【AP Photo/Martin Meissner】

クオーターバック(QB)マック・ジョーンズはジャクソンビル・ジャガーズにトレードされた今年3月に、波乱続きだったニューイングランド・ペイトリオッツでのキャリアに終止符を打った。

ジャガーズで新たなスタートを切ったジョーンズはプレシーズンで活躍し、3試合連続で安定したパフォーマンスを見せてきたものの、ヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンはジョーンズが時おり過去の習慣に逆戻りしてしまうと指摘している。

現地23日(金)、ペダーソンHCは31対0で圧勝したアトランタ・ファルコンズ戦の後に「マックはここ数週間、非常に良いプレーを見せており、私たちのやり方に順応している」と述べた。「今でもペイトリオッツでのやり方に戻ってしまうことがあり、そのたびにジャクソンビルにいることを再認識させる必要があるが、彼は良い仕事をしている。オフェンスを統率し、全員を巻き込むという点で良い仕事をしてきた。フィールドをよく見ているし、良い球を投げている。総じて良い仕事をしている」

ジョーンズがNFLでプレーする様子を収めた映像は3年分あるため、たとえ軽口であったとしても、ペダーソンHCがジョーンズにそのような指摘をする根拠は十分にあると言えよう。

2021年ドラフトの全体15位で指名を受けたジョーンズは当初、トム・ブレイディの退団に伴ってフランチャイズクオーターバックを失ったペイトリオッツの苦しみを、わずか1シーズンで終わらせる存在になるかもしれないと見られていた。1年目のシーズンに10勝を挙げ、ペイトリオッツをプレーオフ進出に導いたジョーンズは、プロボウルに選出され、オフェンス部門年間最優秀新人賞の投票では2位につけている。

しかし、序盤の成功から一転、この2シーズンは25試合に出場して8勝17敗と苦戦を強いられてきた。キャリアを通じて36回のインターセプトと15回のファンブルを喫してきたことからも分かるように、ジョーンズのペイトリオッツでのキャリアは、ポケットでの不器用さやプレッシャー下での拙い判断力、ボールセキュリティの欠如によって特徴づけられるようになった。

ペダーソンHCが言及したように、ジョーンズはファルコンズ戦でその片りんを見せていた。

ジョーンズは試合最初のパスアテンプトでも、時間が迫る中で運任せのパスを投げている。それはワイドレシーバー(WR)パーカー・ワシントンによるサイドライン際の素晴らしいキャッチにつながる可能性も、ファルコンズによる素晴らしいインターセプトにつながる可能性もあったが、最終的には単なる投げ捨てという結果になっている。また、ジョーンズは自身がプレーした2回目のドライブでファルコンズのラインバッカー(LB)ブラッドリー・アナエにサックされた。

とはいえ、ジャガーズに加入してからのパフォーマンスでよく見られているように、ジョーンズは2回のポゼッションを無得点で終えた後に落ち着きを取り戻した。

続く3回のドライブでそれぞれ70ヤード、70ヤード、58ヤードを獲得しながらバランスの取れた攻撃を展開したジョーンズは、合計で17得点を挙げている。それらのシリーズのほとんどでボールを持った際に素早く正確な判断を下していたジョーンズは、ある時点では7回連続でパスに成功。その中には、2ミニッツドリルの締めくくりとして決めた13ヤードのタッチダウンパスも含まれており、それはWRイライジャ・クックスだけがキャッチできるバックショルダーパスだった。

ジョーンズはE.J.ペリーと交代するまでにパス18回中13回を成功させて113ヤード、タッチダウン1回を記録している。

ファルコンズのバックアップ選手たちを相手に戦った試合だったが、ジョーンズは印象的なプレシーズンを見事な形で締めくくった。ジョーンズはパス52回中38回を成功させて421ヤード、タッチダウン3回、インターセプト0回という成績で8月を終えている。

現在負傷中のC.J.ビーサードとどのように役割分担するかは未定であり、トレバー・ローレンスのバックアップという役割はプロとして初めて加入したペイトリオッツでの役割と大きく異なるが、ジョーンズはそうした変化にもすでに見事に適応している。

ジョーンズが今後、ペイトリオッツ時代の悪癖を減らし続けることができれば、ジャガーズはオフシーズンに価値あるバックアップパサーを手に入れたと言えるだろう。

【RA】