契約問題を抱えるベンガルズWRチェイスが練習に復帰
2024年08月26日(月) 09:232024年レギュラーシーズンの開幕が2週間後に迫る中、シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウがこの夏初めて、1番手ワイドレシーバー(WR)と有意義な練習時間を過ごした。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話をもとに伝えたところによると、新契約を求める中でホールドインしていたベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスが現地25日(日)に、トレーニングキャンプ期間中に初めてチーム練習に参加したという。
新人契約の4年目を迎えているチェイスはまだ新契約を手に入れていないとペリセロはつけ加えている。
ベンガルズはソーシャルメディアに投稿した写真で、チェイスの練習復帰を事実上、発表した。
「1回ずつ着実に」
One rep at a time.
📸: https://t.co/jsfUsfbUzf pic.twitter.com/GH2esOwei0
— Cincinnati Bengals (@Bengals) August 25, 2024
チェイスはトレーニングキャンプを通してチームに姿を現しており、新契約を求めながらチームのオフシーズンプログラムにも顔を出していた。キャリア4年目のチェイスがキャンプ中に個人ドリルやウオークスルーに参加する日もあったが、レギュラーシーズンが間近に迫ったこの時期に練習に参加したことは注目に値すると言えよう。
契約金額が爆発的に上昇しているWR市場で、24歳のチェイスはリーグ屈指のプレーメイキングWRとしての待遇を求めている。それは、チームがあと2年間契約をコントロールでき、その後にフランチャイズタグを指定する可能性があるにもかかわらず、チェイスが行ってきた計画的な取り組みだ。
ダイナミックなワイドレシーバーとして活躍してきたチェイスは、2021年から始まったベンガルズの躍進に欠かせない存在となっている。当時、新人だったチェイスはレシーブ81回、1,455ヤード、タッチダウン13回を記録し、ベンガルズの第56回スーパーボウル進出に貢献。輝かしいルーキーシーズンから連続して1,000ヤード以上をマークしており、昨季にはキャリアハイとなる100回のレシーブも記録している。また、かつてドラフト全体5位で指名されたチェイスは、一度も逃すことなくプロボウルに選出されてきた。
ベンガルズのオーナーであるマイク・ブラウンはチェイスをシンシナティに長期的にとどめることに大きな関心を示しており、チームは「それを実現させるために全力を尽くすつもり」だと述べた一方で、その計画がいつ実現するかは明言できないとしている。
新契約はまだまとまっていないものの、チェイスはこれから2024年シーズンに向けて準備を整えていく。ベンガルズは9月8日(日)にシーズン初戦でニューイングランド・ペイトリオッツを迎え撃つ予定だ。
【RA】