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タイタンズが2025年ドラフト7巡目指名権と引き換えにQBウィリスをパッカーズにトレード

2024年08月27日(火) 10:43


マリク・ウィリス【AP Photo/Charlie Neibergall】

かつてテネシー・タイタンズのフランチャイズクオーターバック(QB)になる可能性があると目されていたマリク・ウィリスが、ナッシュビルを去ることになった。

現地26日(月)、タイタンズが2025年NFLドラフト7巡目指名権と引き換えに、ウィリスをグリーンベイ・パッカーズにトレードすると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。

ウィル・レビスが先発の座を確保し、今オフシーズンにフリーエージェント(FA)としてタイタンズと契約したメイソン・ルドルフがトレーニングキャンプで安定したパフォーマンスを見せて2番手として定着したことを受けて、ウィリスはパッカーズのバックアップ状況を改善することを目指して移籍することになった。

現在、パッカーズでジョーダン・ラブのバックアップとなっているのは、2023年ドラフトの5巡目で指名されたショーン・クリフォードと、2024年ドラフトの7巡目で指名されたマイケル・プラットだが、いずれもこのプレシーズンに際立ったパフォーマンスを見せていない。そうした中で、ウィリスは少なくともより経験豊富な選択肢となるだろう。

有望なクオーターバックが少なかった2022年ドラフトで、ウィリスが1巡目で指名されるとの見方もあった。結局、3巡目まで順位を落としたウィリスは、全体で3番目に指名されたクオーターバックとなっている。ウィリス、ケニー・ピケット(1巡目、全体20位)、デズモンド・リッダー(3巡目、全体74位)は現在、それぞれ元のチームとは別のチームに所属している。また、マット・コラルやサム・ハウエルといった他の注目選手も移籍を経験した。もちろん、そのドラフトで最後に指名されたブロック・パーディーは現在もサンフランシスコ・49ersにとどまっている。

ウィリスは2シーズンで11試合に出場し、3試合で先発を務めてきた。先発したのはいずれも新人時代で、戦績は1勝2敗。これまでにパス66回でパス成功率53%、350ヤードを記録してきたウィリスは、いまだにNFLでタッチダウンパスを決めたことがない。リバティ大学出身のウィリスは144ランヤード(キャリー平均4.5ヤード)、タッチダウンラン1回をマークするなど、脚力では光るものを見せてきた。

まだ25歳のウィリスはパッカーズのマット・ラフルアーHC(ヘッドコーチ)の下でパフォーマンスを向上させる新たなチャンスを得るかもしれない。しかし、当面はタイタンズでの不運な在籍期間を終えると同時に、パッカーズのQB陣を少しばかり改善することになるだろう。

【RA】