クリーブランド・ブラウンズのランニングバック（RB）ニック・チャッブが少なくとも2024年シーズン最初の4試合を欠場することになった。

現地26日（月）、チャッブがリザーブ／PUP（故障者）リストに登録された状態でシーズン開幕を迎えると『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが報じた。

この決定により、チャッブは少なくとも4試合の欠場を余儀なくされる。

チャッブが昨シーズン第2週におそろしい膝のケガに見舞われたことを踏まえると、今回のニュースは驚きではない。チャッブはこれまでも、2024年シーズン初戦に間に合う可能性よりも、10月のいずれかのタイミングで復帰する可能性の方が高いとされてきた。

プレシーズン活動の序盤に、ヘッドコーチ（HC）ケビン・ステファンスキーはチャッブの復帰時期について“先走るつもりはない”とコメント。また、チャッブ本人も、復帰日は決めておらず、“1日1日を大切にする”と話していた。

少なくとも4試合を欠場するため、ブラウンズとチャッブはリハビリを急ぐ必要がない状態となっている。ケガの深刻度を踏まえると、復帰にはより多くの準備期間が必要になる可能性が高いため、おそらくチャッブは4試合以上を欠場することになるだろう。

その間、ブラウンズはバックフィールドでジェローム・フォードやピエール・ストロング、ドンタ・フォーマン（健康な場合）といった選手に頼る見込みだ。

チャッブがPUPリストにとどまる一方で、オフェンシブラインの主力選手は復帰する予定となっている。

NFLネットワークのイアン・ラポポートが状況を知る人物の話をもとに伝えたところによると、ライトタックル（RT）ジャック・コンクリンが身体検査に合格し、PUPリストから外れるという。

コンクリンは昨シーズン第1週にACL（前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）とMCL（内側側副靭帯／ないそくそくふくじんたい）を断裂し、その後の試合で欠場を余儀なくされた。オールプロに選出された経歴を持つコンクリンがシーズン序盤に復帰することは、ブラウンズにとって大きな助けとなるだろう。特に、コンクリンが得意とするランゲームでは、大きな恩恵を受けられるはずだ。

PUPリストから外れるのはコンクリンだけではない。ステファンスキーHCは月曜日に、ディフェンシブタックル（DT）ダルヴィン・トムリンソンやコーナーバック（CB）グレッグ・ニューサム二世、セーフティ（S）ディアンソニー・ベルも練習に復帰すると発表。レフトタックル（LT）ジェドリック・ウィルズもPUPリストを脱するが、まだ練習には参加しない見込みだ。

チャッブを欠くことになるものの、ブラウンズではシーズンが近づくにつれて他の選手が健康を取り戻しつつある。

【RA】