NFL選手会（NFLPA）が、緊急時に3人目のクオーターバック（QB）をプラクティススクワッド（練習生）の中から無制限で起用できるという、リーグ承認済みのルール変更を却下した。

改訂されたルールによって、チームは緊急時に3人目のQBをプラクティススクワッドから何回でも昇格させ、正規のQBとして試合に出せるようになるはずだった。ところが、NFLPAはこれを拒否し、各チームにもこの決定が伝えられていると、『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが情報筋の話として現地26日（月）に報じた。

このルールは2023年の規定に戻る形となり、緊急時向けの3人目のQBは53人のロースターに登録済みか、週に2️人まで適用可能な通常のプロセスで昇格していなければならない。また、昇格したQBの試合当日のステータスはアクティブとなるため、緊急時に起用されるQBという役割は認められない。1人の選手につき、1シーズンに3回までステータスをアクティブに変更することができる。

NFLは3月に、通常の昇格ルールを拡大することによって、プラクティススクワッドから選手を正規のQBとして無制限に昇格させ、緊急用QBにできるルールを他の規則とともに承認したと発表していた。

NFLPAはこのルールを、QBを練習生としてキープしておく手段を合法化するものと見なしたと、ペリセロは伝えている。

NFLPAがこのルールを拒否したことにより、期限が迫る中、チームによっては53人のロースターに追加のQBを残す可能性がある。

各チームは東部時間8月27日（火）16時までにロースターを53人に絞らなければならない。

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