ブロンコスがベテランWRパトリックと決別へ
2024年08月27日(火) 12:35ワイドレシーバー(WR)ティム・パトリックの復帰への道のりが分かれ道に差しかかった。
デンバー・ブロンコスはベテランのパトリックとの決別を決めたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地26日(月)に報じた。
パトリックはまだ正式にリリースされていないため、ブロンコスはロースターのカットダウン期限である東部時間8月27日16時までにトレードする可能性は残されている。
NFLキャリアの大半をブロンコスの一員として過ごしてきたパトリックは、ボルティモア・レイブンズとサンフランシスコ・49ersで短い間プレーしたのち、2017年にブロンコスのプラクティススクワッド(練習生)に加わった。ユタ大学出身でドラフト外フリーエージェント(FA)だったパトリックは、無名の選手として実力を認められるまでに成長し、チームにとって心強い控え選手としての地位を確立。そこから3番手のレシーバーに浮上し、2020年と2021年には2年連続で700ヤード以上を記録している。
その活躍を評価したブロンコスは2021年にパトリックと3年3,000万ドル(約43億4,160万円)の契約延長を結んだが、ケガにより次の2シーズンはすべて欠場することになった。ようやく健康を取り戻したパトリックは、2024年の復帰に向けて順調な様子を見せ、2年以上ぶりにキャッチを決めた際には「最高の気分」とコメント。また、「これからが本番だ」と意気込みを見せ、ファンに今後の活躍を約束していた。
しかしながら、その約束を果たすのは別のチームでのことになりそうだ。ブロンコスは4月のドラフトでオレゴン大学出身のWRトロイ・フランクリンを4巡目で指名し、オフシーズンにはジョシュ・レイノルズを獲得、さらに若手選手(マーヴィン・ミムズ、リトル・ジョーダン・ハンフリー、プレシーズンで活躍が目立ったブランドン・ジョンソン、そしてナンバー1レシーバーのコートランド・サットン)の起用も予定されている。究極の数合わせとなるロースターのカットダウン期限に向けて、パトリックは居場所を失う形となった。
パトリックを必要とするチームは現れるだろう。パトリックはついに健康を取り戻し、プレーで貢献できることを証明しており、少なくともデトロイト・ライオンズやピッツバーグ・スティーラーズといったいくつかのチームには、パトリックのようなスキルセットを持つベテランレシーバーを活かせる余地があるだろう。ブロンコスがパトリックの放出を余儀なくされる火曜日のカットダウン期限までにトレードを成立させられるかどうかが注目される。
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