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カーディナルスがトレードから数カ月でQBリッダーを放出、チューンがマレーのバックアップに

2024年08月28日(水) 10:46


デズモンド・リッダー【AP Photo/Brynn Anderson】

クオーターバック(QB)デズモンド・リッダーがアリゾナ・カーディナルスで受けていた夏のトライアルは、秋まで延長されないことになった。

現地27日(火)、ロースターを53名に削減する期限を迎える前にカーディナルスがリッダーを放出したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。

今オフシーズン、リッダーはワイドレシーバー(WR)ロンデール・ムーアと引き換えにアトランタ・ファルコンズからカーディナルスにトレードされた。しかし、ムーアがマイアミ・ドルフィンズとの合同練習中に、シーズン終了につながる膝のケガに見舞われ、カーディナルスがリッダーではなくキャリア2年目のクレイトン・チューンをバックアップに選んだため、どちらのチームもその取引では何のリターンも得られなかったことになる。

今回の動きは早くから予兆されていたことだった。リッダーはカイラー・マレーに次ぐ2番手としてプレシーズンを開始したが、プレシーズン最後の2試合ではチューンの控えとして過ごしていたからだ。

チューンは少なくともプレシーズンの環境において、相対的に見たときにリッダーを上回っている。チューンが3試合でパス52回中35回成功、361ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録した一方で、リッダーの成績はパス35回中20回成功、225ヤードというものだった。

どちらもあまり自信を抱かせる成績ではなかったものの、カーディナルスの決断は、ファルコンズのジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーがドラフトで指名してからわずか2シーズンでシンシナティ大学出身のリッダーをトレードに出すことを決めたときと同じく、リッダーに対する期待のなさを示すものとなっている。機動力はあるが、リッダーがフロントオフィスの信頼を得られるほどの一貫性を示したことはなかった。とはいえ、バックアップを必要とするチームはあるため、リッダーが他チームで新たなチャンスを得られるかに注目だ。