パッカーズがKカールソンを1シーズンで放出
2024年08月28日(水) 10:56グリーンベイ・パッカーズは2024年に新しいキッカー(K)を起用する見込みだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが状況を知る人物の話をもとに伝えたところによると、パッカーズが現地27日(火)にKアンダース・カールソンをカットしたという。
パッカーズは2023年ドラフトの6巡目でカールソンを指名。カールソンは新人時代に一貫性を保つのに苦戦し、フィールドゴールに成功したのは33回中27回だった。40ヤード以内では20回中20回成功と完ぺきな成績を収めたカールソンだが、40ヤードから49ヤードの範囲では8回中4回、50ヤード以上では5回中3回の成功にとどまっており、最長は53ヤードだった。
カールソンはポイントアフタータッチダウン(PAT)で39回中34回に成功。『Pro Football Reference(プロ・フットボール・レファレンス)』によると、昨季の記録として、そのPAT成功率(87.2%)は有資格の25人のキッカーの中で最も低い数字だったという。
そのように苦戦していたにもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはプレーオフに至るまで新人のカールソンを支持し続けた。カールソンはポストシーズンの2試合でフィールドゴールを3回中2回(いずれも30ヤード以内)、PATを8回中7回成功させている。
とはいえ、パッカーズは今オフシーズンに若手キッカーの競争相手として、過去3シーズンをミネソタ・バイキングスで過ごしていたベテランのグレッグ・ジョゼフを獲得している。
カールソンはその競争にうまく対応しているように見え、プレシーズン最初のフィールドゴール3回を成功させており、その中には54ヤードのキックも含まれていた。しかしながら、プレシーズン最終戦の第4クオーターで試みた32ヤードのフィールドゴールが大きく右に外れ、新人時代の失敗の数々を思い出させることに。最終的にこの失敗がカールソンの運命を決定づけたようだ。
2024年、パッカーズはカールソンの代わりにベテラン選手に頼ることになる。
放出されたカールソンが何らかのインスピレーションを得たいなら、兄を見ればいい。兄のKダニエル・カールソンはバイキングスでのルーキーシーズンにミスを連発し、2試合でカットされたものの、ラスベガス・レイダースで即座に調子を取り戻し、最終的にはオールプロに選出されている。
【RA】