ニュース

パンサーズがWRマーシャルJr.を放出、新人RBブルックスはNFIリストへ

2024年08月28日(水) 11:54


カロライナ・パンサーズのテラス・マーシャルJr.【NFL】

カロライナ・パンサーズの新体制は、過去のドラフトで2巡目指名を受けた選手を手放すことに決めた。

現地27日(火)、パンサーズがロースターを53名に削減する一環として、ワイドレシーバー(WR)テラス・マーシャルJr.を放出したと発表。

また、パンサーズはドラフト2巡目で指名した新人ランニングバック(RB)ジョナソン・ブルックス――昨季にテキサス大学でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂した――がチームのNFI(非フットボール故障者)リストでシーズン開幕を迎えるとも発表している。

2021年ドラフト2巡目(全体59位)で指名を受けてパンサーズに加入したマーシャルJr.は、ルイジアナ州立大学(LSU)での2シーズン半(2018年から2020年)でキャッチ106回、1,594ヤード、タッチダウン23回を記録し、決定的なプレーを生み出せるワイドレシーバーとして頭角を現した。パンサーズはD.J.ムーアやロビー・アンダーソン(現在のロビー・チョーズン)が核となっていたWR陣でマーシャルJr.が3番手として成長することを期待して指名したが、それは実現しなかった。マーシャルJr.はルーキーシーズンに13試合に出場してターゲット30回、キャッチ17回、138ヤードという数字にとどまっている。

2021年はパンサーズにとってもはや古い歴史と言ってもいいだろう。当時はヘッドコーチ(HC)を務めていたマット・ルールがジェネラルマネジャー(GM)を務めていたスコット・フィッタラーと連携してチームを統括していたが、結局は失敗に終わっている。また、マーシャルJr.の起用率もそのドラフト順位に見合うものではなく、ルールは常習的にマーシャルJr.をシー・スミスや他の選手と交代させていた。そして、2023年にフランク・ライクがヘッドコーチに就任した頃には、パンサーズはすでにこのポジションで他の選択肢を模索し始めており、当時新人だったクオーターバック(QB)ブライス・ヤングのためにルートを走るワイドレシーバーとして、ベテランのアダム・シーレンを獲得し、ジョナサン・ミンゴをドラフト指名している。

ライクの在任期間はわずか11試合で終わり、再び体制が変わることになった。新たに就任したデイブ・カナルスHCとダン・モーガンGMはトレーニングキャンプとプレシーズンにロースター枠を勝ち取る最後のチャンスをマーシャルJr.に与えたが、ミンゴが成長の兆しを見せ、新たに加入したディオンテ・ジョンソンや新人のゼイビア・レゲットがマーシャルJr.を差し置いてロースター枠を確保したため、最終的にマーシャルJr.は加入してからわずか3シーズンでパンサーズから放出されている。

マーシャルJr.はパンサーズでの3シーズンでキャッチ64回、767ヤード、タッチダウン1回をマーク。その記録はLSUでの最終シーズンとは比べものにならないと言えよう。一方のパンサーズはジョンソン、レゲット、シーレン、ミンゴの4人を中心に進んでいくことになる。

マーシャルJr.が今後、他チームで仕事を見つけられるかはいずれ分かるだろう。

【RA】