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49ersとWRアイユークが4年174億円の契約延長に合意

2024年08月30日(金) 10:46


ブランドン・アイユーク【Perry Knotts via AP】

サンフランシスコ・49ersにおけるワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークのドラマが終わり、アイユークは新しい契約とともにチームにとどまることとなった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地29日(木)に報じたところによると、アイユークと49ersが7,600万ドル(約110億1,346万円)の保証付きの4年1億2,000万ドル(約173億8,908万円)の延長契約に合意したという。

これはジェットコースターのようなオフシーズンにおける、最新の、かつ最後の展開だ。今月初めにはアイユークをピッツバーグ・スティーラーズにトレードするという契約が成立しかけていたが、その代わりに、アイユークと49ersはレギュラーシーズンを1週間後に控えて合意に達した。

両者が今夏において最も対立しているように見えた日の翌日に、この契約は結ばれている。

トレーニングキャンプとプレシーズンを通してホールドインしてきた26歳のアイユークは、水曜日に行われた練習を欠席。ガラフォロはその後、契約の状況に関係なく、アイユークがフィールドに戻ってくる時が来たというのが49ersのスタンスだと報じていた。

49ersのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチは水曜日に記者団に対し、「どこかの時点で、プレーしなければならない」とコメント。

そして今、契約延長が実現した。その契約によって、49ersの最も才能ある選手の1人であるアイユークの不安定な状況に終止符が打たれている。

長らく契約延長を要求していたアイユークは、7月にトレードを要請。トレードのうわさが最初に高まったのは2024年NFLドラフト期間中のことで、アイユークとWRディーボ・サミュエルがその中心となっていた。49ersはWRリッキー・ピアソルをドラフトしたが、トレードは行われず、リンチGMはそれ以上の憶測を打ち消そうとした。しかし、交渉が停滞し、一時はアイユークがベイエリアを離れる可能性が高くなったかに見えていた。

しかし、アイユークは49ersにとどまっており、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはスターレシーバーの復帰を喜んでいるに違いない。

アイユークは昨シーズンにキャリア最高となる1,342ヤードをマークした上で、レシーブ75回、タッチダウン7回を記録しており、まさに今が全盛期のエリートワイドアウトだ。2年連続で1,000ヤード以上を獲得したアイユークは、最初の2シーズンでは苦戦していると見られていたにもかかわらず、キャリア4年間のうち、どの年も最低でもレシーブ55回、745ヤード、タッチダウン5回という数字を残してきた。

トレーニングキャンプ期間中の契約に関するドラマは、49ersにとっては目新しいものではない。2022年にはサミュエルがトレードを要求し、2023年にはニック・ボサがホールドアウトするなど、49ersは3年連続で契約問題に対処してきた。いずれも契約延長によって解決し、サミュエルもボサもスーパーボウル制覇を狙うチームの重要な存在であり続けている。まさに、今のアイユークと同じだ。しかし、オフェンシブタックル(OT)トレント・ウイリアムスが引き続きホールドアウトしているため、49ersにおける契約問題はまだ終わっていない。

とはいえ、アイユークを取り巻く膠着状態は終わった。アイユークはもう、”ザ・ベイ”の波止場で報酬を待ってはいない。その手元には、新しい契約があるのだ。

【KO】