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「週ごとに変わる」パッカーズWR陣で今季最初のインパクトを残したジェイデン・リード

2024年09月08日(日) 13:35


グリーンベイ・パッカーズのジェイデン・リード【Brooke Sutton via AP】

グリーンベイ・パッカーズのワイドレシーバー(WR)ジェイデン・リードが現地6日(金)に行われた試合で見せた活躍は、クオーターバック(QB)ジョーダン・ラブが試合終了間際に左足を負傷したことが懸念される中で埋もれてしまった。

キャリア2年目のリードはフィラデルフィア・イーグルスに34対29で敗れたパッカーズの中で最も輝きを放った選手となっている。混沌とした展開とエキサイティングな展開がどちらも見られた試合で、リードはトータルでタッチ5回、171ヤード、タッチダウン2回を記録した。

見事な活躍をしたにもかかわらず、他のチームメイトと同様に敗北とフランチャイズクオーターバックの将来に対する不安に直面しているリードは、自分のパフォーマンスを冷静に振り返った。また、傑出した1人の選手だけを重用するのではなく、優れたワイドレシーバー集団を擁するというパッカーズの方針を保ち続けている。

リードは試合後に「このルームでは週ごとに変わる」と語り、こう続けた。「このルームでは全員が、俺が今日やったようなプレーを生み出せる。俺たちはものすごくダイナミックだ。俺がこれを1番手ワイドレシーバーの役割として見ることはない。俺の考えでは、みんなが1番手だと思っている」

それでも、リードが記録したレシーブヤード(138ヤード)はパッカーズの他のパスキャッチャーが記録した合計ヤード(122ヤード)を上回るものだった。

そして、リードはパッカーズをマンネリから脱却させるプレーメーカーにもなっている。

2回のドライブをレッドゾーンからスタートさせたにもかかわらず、第1クオーターを終えた時点で6点しか獲得していなかったパッカーズは、第2クオーターにおける最初のポゼッションでもイーグルスの陣地に足を踏み入れていた。

イーグルス陣33ヤードから始まった5回目のプレーで、リードはブロッカーの動きに完ぺきに合わせてエンドアラウンドを遂行し、アームタックルをかわして数人のディフェンダーを切り抜け、エンドゾーンに到達した。

それにより、パッカーズは12対7で再び優位に立っている。リードは続くドライブでも、乱れたカバレッジの中にスペースを見出し、セーフティ(S)C.J.ガードナー・ジョンソンをかわした後に走り抜けて70ヤードのタッチダウンレシーブに成功し、チームを再び有利な状況に導いた。

その後、パッカーズのオフェンスはまたもや一貫性を欠いたパターンに陥っている。リード自身も第3クオーター終盤における第3ダウンのプレーでボールを落とし、その後に新人キッカー(K)ブレイデン・ナーブソンが43ヤードのフィールドゴールを外した。

とはいえ、パッカーズが切羽詰まった状況に追い込まれたときも、リードはより高い難易度のキャッチに成功。コーナーバック(CB)クインヨン・ミッチェルからヒットを受けながらも、サイドライン際でラブからの33ヤードのパスをつかみとっている。

ラブはその次のプレーで負傷した。ラブのケガに関するニュースが良いものでも悪いものでも、それがパッカーズのシーズン初戦における最重要ポイントになるはずだが、いずれにせよ、リードのパフォーマンスは目を引くものだったと言えよう。

チームのナンバー1ターゲットではないとしても、シーズン第1週を終えた時点でリードがチームで最も危険な存在になっていることは間違いない。

ラブが長期にわたって欠場することになった場合、パッカーズにとってリードが成長し続けることはより重要になる。それを理解しているリードは、次のようにコメントした。

「自分がやった落球みたいな、細かい部分をしっかり改善しないといけない。間違いなく、もっと集中しないと。成長するための方法を模索し続ける必要がある」

【RA】