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カーディナルスKRダラスが新フォーマットで初のキックリターンタッチダウン

2024年09月09日(月) 12:36


アリゾナ・カーディナルスのディージェイ・ダラス【AP Photo/Jeffrey T. Barnes】

現地8日(日)、アリゾナ・カーディナルスのキックリターナー(KR)兼ランニングバック(RB)であるディージェイ・ダラスが、34対28で敗れたバッファロー・ビルズ戦において、ダイナミックキックオフルールが新たに導入されてからNFLで初めてタッチダウンを決めた選手となり、歴史に名を刻んだ。

ダラスは第4クオーターに96ヤードを駆け抜け、試合終了まで8分31秒の時点で得点を挙げている。

『ESPN』によると、ダラスは試合後に「ああ、ほとんどカバー0みたいな感じ」と話したという。

「ディフェンスの最初のラインを突破すれば、あとはキッカーとの勝負だ」

今回のプレーは、カーディナルスにとっては2015年シーズン第2週以来の、そして、2020年ドラフトでシアトル・シーホークスから指名されたダラスにとってはキャリア初のキックリターンタッチダウンとなった。ビルズの選手はエンドゾーンの直前でダラスを捉えかけたが、ダラスは2ヤード地点から空中にダイブしてエンドゾーンに到達し、6点を確保している。

「あのサルはもう少しで背中に乗ってくるところだった」とダラスはコメント。

「10ヤードのくらいのところで“おお、まじか。どうしたらいいんだ”って感じだった。でも、風が味方してくれて、ボールがちょっと高く浮いて、俺はそれをキャッチした。完ぺきとは言えないものだったけど、前線のみんなが実現させてくれた。あとはご存知の通りだ」

かつてのキックオフ時の負傷数を考慮しつつ、2023年におけるリーグ史上最も低いキックオフリターン率を改善することを目指す中で、NFLのチームは今シーズンに向けて新しいキックオフルールを承認した。

新しいフォーマットはスクリメージからのプレーにより近くなるよう設計されており、スペースとスピードを制限する一方で、より多くのリターンを促進するために、キックオフチームとキックリターンチームがより近い位置で整列する形となっている。

プレシーズンにはキックリターンで得点が挙がることはなく、木曜日と金曜日に行われたシーズン最初の2試合でも、キックオフのほとんどがエンドゾーンに着地し、リターンチームは自陣30ヤードラインからポゼッションを開始することが多かった。

しかし、ダラスはリーグが期待していたダイナミックさを初めて披露している。

【RA】