現契約の最終年に突入したジェッツGMダグラス、シーズン開幕時点で延長契約なし
2024年09月09日(月) 15:25ニューヨーク・ジェッツは2024年シーズンに向けてロースターを強化し、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースも昨年のアキレス腱断裂から完全復活を証明する準備が整い、ここ数年で最も期待が高まっている。
一方で、ジェラルマネジャー(GM)のジョー・ダグラスは、ますます特異な状況に置かれている。関係者によると、2019年6月にジェッツと契約して大きな注目を集めたダグラスは、延長契約が結ばれないまま、現契約の最終年に突入している数少ないGMのひとりだという。
しかしながら、関係者全員がこの状況に対して特に問題を感じていないとのことだ。
ダグラスは2019年に6年契約を結び、その間にロースターを充実させ、4度のMVPを獲得したロジャースのトレードにも成功。しかし、昨シーズンにロジャースがアキレス腱を負傷したことが大きな要因となり、ジェッツは2010年シーズン以来、プレーオフ進出を果たしていない。
ジェッツは人材面でも着実に強化を進めており、2022年のドラフトでは攻撃部門年間最優秀新人賞に選ばれたワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンと守備部門年間最優秀新人賞に輝いたコーナーバック(CB)ソース・ガードナーを指名するなど、才能あふれる選手をそろえている。ジェッツは昨年同様、勝利を目指せるチームだ。
ロジャースが健康を維持し、ディフェンスが本来の力を発揮するという、多くの人が期待しているようなシーズンをジェッツが送ることができれば、ダグラスの契約状況も自然と解決に向かうだろう。
このような状況に置かれているのはダグラスだけではなく、ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーも、延長契約がないまま2024年シーズンを迎えている。
ロジャースは今シーズンへの楽観的な見方を公私ともに示しており、ロバート・サラーHCもロジャースに関しては同様の期待を口にしている。
サラーHCは「彼は非常に良い状態にあると思う。メンタル面だけでなく、フィジカル面でも素晴らしい」と9月5日に語った。
ロジャースも、シーズン第1週のサンフランシスコ・49ers戦を前に、チームが置かれている状況を理解している。
「もし俺たちが勝てば、“スーパーボウルに行くぞ”という見出しが出るだろうし、負ければ“今までと変わらないジェッツ”と書かれるだろう。だから、そういった外部の声をなるべくシャットアウトして、自分たちのプログラムを信じるべきだ。シーズン第1週でうまくいけば、その後のシーズンもそれで十分に戦えるはずだ」とロジャースは話している。
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