カーディナルス戦で負傷した手は「大丈夫」とビルズQBアレン
2024年09月10日(火) 13:25現地8日(日)、バッファロー・ビルズがアリゾナ・カーディナルスを34対28で破った試合の第4クオーターの途中で、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンはジャンプでタッチダウンを決め、その際にカーディナルスの選手2人に押されて、投球側ではない左手を強く地面に打ちつけた。
負傷した手にしっかりとテーピングをほどこしたアレンは、そのまま試合に出場。試合後、アレンは「大丈夫」と語った一方で、さらなる検査の結果を待っているとつけ加えた。
『ESPN』のアライナ・ゲッツェンバーグによると、アレンは「もう一度言うけど、結果はこれからだ——まだよく分かっていない。俺は医者じゃない。ただ手をついた感じかな」と語ったという。
ビルズのヘッドコーチ(HC)であるショーン・マクダーモットは月曜日の午後に記者団に対し、アレンには練習参加と木曜夜に行われるマイアミ・ドルフィンズ戦出場の許可が出たと明かしている。
最初のドライブでファンブルを犯した後、アレンはパスでもランでもMVPレベルのプレーを見せ、17対3のビハインドからビルズの猛烈な逆転劇をリード。パス23回中18回成功で232ヤード、タッチダウン2回をマークしたのに加え、タッチダウンラン2回も決めた。
アレンは「最初のタッチダウンランでは、相手がコーナーバック(CB)だと分かっていたから、肩を下げて突っ込んだ。2回目はブッダ(ベイカー、セーフティ/S)だと分かっていたから、彼はいい選手で強烈なヒットをしてくると思って、上を飛び越えることにした。あれを繰り返していくのは無理かもしれないけど、今のところはうまくいっている」とコメント。
日曜日に行われたカーディナルス戦で、アレンはキャリアで4回目となる、2回以上のタッチダウンパスと2回以上のタッチダウンランを記録。NFL史上最多タイとなるこの記録で、殿堂入りクオーターバックのスティーブ・ヤングと並んだ。また、アレンはキャリア10回目となる2つ以上のタッチダウンランを達成し、この記録ではキャム・ニュートンと並び、NFL歴代クオーターバックとしてはジェイレン・ハーツ(12回)に次ぐ2位となった。
レフトタックル(LT)ディオン・ドーキンズはアレンのジャンプを試合前のジェット機にたとえて、「パレード飛行かと思ったよ。俺はただ、飛んだものは必ず降りてくるって言ったんだ。エンドゾーンに降りてきてくれればいいなと思った」と話し、次のように続けている。
「それで、彼は本当にやってのけた。あの大きなクオーターバックを止めるのは難しいよ。特に空中を飛んでいる時なんかはね」
オフシーズンに大幅なチーム改革を行ったビルズは、若手選手を起用するオフェンスや新戦力を投入するディフェンスが整うまで、アレンが大きな役割を担うことを期待していた。アレンは日曜日に行われた試合で、その任務を遂行できることを表明。あとは、アレンが投球側ではない手の負傷にうまく対処できることが望まれている。
【KO】