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大敗にブーイングするファンを「リスペクトできない」とジャイアンツDTローレンス

2024年09月10日(火) 13:35


ニューヨーク・ジャイアンツのデクスター・ローレンス【NFL】

ニューヨーク・ジャイアンツのファンが、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズとオフェンスへの不満をあらわにするのに時間はほとんどかからなかった。

ジャイアンツは現地8日(日)に行われたミネソタ・バイキングスとの試合で、28対6で大敗。試合開始からわずか2プレー目で、ビッグブルーの熱狂的なファンが集まる観客席からブーイングが巻き起こり、その後も散発的に続いた。特に、ジョーンズが2つのインターセプトを喫し、そのうちの1つがバイキングスに10ヤードのリターンタッチダウンを許した場面では、ブーイングが最高潮に達した。

試合後のロッカールームで、スターディフェンシブタックル(DT)のデクスター・ローレンスはファンの反応について「正直、リスペクトできない」とコメントしている。

「ファンが自分の応援するチームの勝利を見たい気持ちは分かる。だけど、苦しい試合だってある。それは仕方ないことだ」

さらに事態を悪化させたのは、メットライフ・スタジアムで大敗を喫した相手が、かつてニューヨーク・ジェッツで期待を裏切ったQBサム・ダーノルドを擁していたことだろう。

ジャイアンツは、昨年のジョーンズやオフェンスの苦境が2023年で終わることを期待していていた。しかしながら、ファンが目の当たりにした内容は、過去8シーズンで1度しかプレーオフに進出していないチームとしての見慣れた光景に過ぎなかった。

ジョーンズは「応援してもらえるようなプレーをすること、そして良いパフォーマンスを見せることが俺たちの仕事だ。それは真剣に受け止めている」と語った。

「ファンは俺たちが良いプレーをすることを期待しているし、俺たちだってそうだ。だから、それをしっかりと実行しなければならない」

日曜日の試合では、その期待に応えることができなかった。公平ではないかもしれないが、ジャイアンツが苦戦を強いられると、年俸4,000万ドル(約57億3,280万円)のジョーンズには一層厳しい批判が向けられる。試合後、スタジアムを後にするジョーンズに対して、一部のファンがヤジを飛ばす場面も見られた。

この試合でジョーンズは42回中22回のパスを成功させて186ヤードを獲得したが、2回のインターセプトを犯し、サックも5回受けている。これでジョーンズは、先発した5試合連続でタッチダウンパスを決められていない。

ジョーンズは「もちろん、満足できる試合ではない」と述べ、こう続けた。

「エンドゾーンにたどり着けなかったし、6点しか取れなかった。自分たちのリズムを作れず、流れを引き寄せることができなかった。自分がもっと良いプレーをしなければならないし、チームにもっとチャンスを作り、コンスタントにプレーを決める必要がある」

もしジョーンズ率いるオフェンスが早急に改善できなければ、ビッグアップルには瞬く間に暗雲が立ち込めることになるだろう。

【R】