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RBマカフリー不在のジェッツ戦でRBメイソンが49ersに大きく貢献

2024年09月10日(火) 16:36


サンフランシスコ・49ersのジョーダン・メイソン【AP Photo/Godofredo A. Vásquez】

現地9日(月)夜、ニューヨーク・ジェッツ戦が実施される90分ほど前にベイエリアでは少々驚くような出来事があった。

昨季にAP通信NFLオフェンス部門年間最優秀選手賞を獲得したランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーが欠場し、2022年にドラフト外フリーエージェントでチームの一員となった無名のジョーダン・メイソンが、サンフランシスコ・49ersの先発ランニングバックとしてジェッツ戦に出ることになったのだ。

メイソンはジェッツ戦で何度も活躍し、前評判の高かったジェッツ守備陣を圧倒して49ersがシーズン初戦を32対19で圧勝するのに貢献した。

49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーは「もちろん、クリスチャンはリーグ屈指のランニングバックだし、その素晴らしいプレーには何も言うつもりはないけど、JP(メイソン)は試合に出て彼の穴をしっかり埋めて、他の選手がオープンになれるようにし、俺たちがオフェンスをうまく動かせるようにするという仕事をうまくやってのけたと思う」と話している。

メイソンはなんと28回ものキャリーで147ヤードを記録。第3クオーターには5ヤードのタッチダウンも決め、49ersが相手との差を23対7に広げるのに貢献した。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、メイソンが記録したキャリー数はカイル・シャナハンが49ersのヘッドコーチ(HC)に就任してからランニングバックが記録した数として最多だったという。

シャナハンHCはメイソンについて「彼にボールを持たせると、タックルを振り切って、自分たちがブロックしていた以上のヤードを稼いでくれる」とコメント。

「良いレーンがあると、常にそれを活用して多くのヤードを稼いでくれる。今日はJPが素晴らしかった」

パワーと俊敏さを兼ね備えたメイソンは49ersの攻撃の起爆剤となった。49ersは第1クオーターにおける7対3の劣勢を覆し、連続した5回のドライブで計23得点を挙げて勝利を決定づけている。

メイソンが唯一、困惑したのは、試合後に『ESPN』のリサ・サルターズのインタビューを受けたときのようだ。

サルターズにいつ先発することを知らされたのかと質問されたメイソンは、金曜日だと返答。

メイソンは「いつ知ったかって? たぶん金曜日、金曜の夜とかそのへんだったんじゃないかな? 常に準備はしていたし、トレーニングキャンプではRB1としてやっていたから、そこから準備していたんだ」と話している。

金曜日はマカフリーがクエッショナブルに指定された前の日だ。

その後、報道陣に対応したシャナハンHCは、メイソンに先発を任せると本人には決して話していなかったと述べたが、メイソンはこれまでよりもはるかに大きな役割を担うことになるだろうと強調した。

「ジョーダンに先発を任せるとは決して言っていない」と語ったシャナハンHCはこう続けている。

「しっかり準備しておく必要があるとは言ったし、ボビー(ターナー、RBコーチ)か誰かが彼を鼓舞しようとしたのかもしれない。でも、彼がたくさんプレーすることになるのは分かっていたし、その必要があると彼にも伝えていた。普段とは違い、ナンバー2バックが多くの時間を分け合う形になるだろう、とね。でも、彼自身は今日まで、自分がそうなるとは確信していなかったと思う」

報道陣の前に姿を現したメイソンは、試合で見せた輝きを明らかに失っていた。

先発になることを知らされた日を明確にするために再び同じ質問を受けたメイソンは「その質問が原因で腹が立っている。だから俺はメディアと話すがあまり好きじゃないんだ。ひとつでも間違ったことを言うと、そのあとどうなるかは分かるだろ。分からない、その質問は飛ばしてくれ」と答えている。

いつ知らされたかにかかわらず、メイソンは49ersにとって最初のタッチダウンドライブでチームに弾みをつけた。4回連続でボールを運んだメイソンは、それぞれ5ヤード、6ヤード、9ヤード、18ヤードを獲得。最後のプレーはホールディングのコールで押し戻されている。その3プレー後、メイソンは右サイドに回り込んで17ヤードのタッチダウンを決めたが、このプレーもホールディングのコールで無効となった。それにもかかわらず、メイソンはジェッツが対応できないほどの厳しい流れを作り出していた。

シャナハンHCによると、先週に練習に復帰するまでプレシーズンゲームとトレーニングキャンプの練習をすべて欠席していたマカフリーは、ふくらはぎとアキレス腱(けん)のケガを悪化させたわけではないものの、月曜日の試合に出場できるほどふくらはぎの状態が良くなかったという。その問題は断続的に現れているとシャナハンHCはつけ加えた。

マカフリーの症状が問題であり続けたとしても、49ersはメイソンがその解決策になることを知っている。

【RA】