レイブンズQBジャクソンは「史上最高のボールキャリアー」とレイダースWRアダムス
2024年09月12日(木) 16:53NFLで11年目の秋を迎えたラスベガス・レイダースのワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは、プロボウルに6回選出され、オールプロチームに3回選ばれ、数々の偉大な選手たちとともにプレーし、対戦してきた。
そういった輝かしい経歴を持ちながらも、常に自分のプレーを向上させようとするアダムスは、偉大な選手たちの研究もしてきた。
現地15日(日)、アダムスは初めてボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンと同じフィールドに立つ。その際、アダムスはこれまで見た中で、最高のランナーと評するジャクソンと対戦することになる。
アダムスは11日(水)に「彼はゲームを変えた。俺の意見では、彼は最高だ。彼が史上最高のボールキャリアー。ポジションに関係なくね。フットボールを持った時にこれほど脅威的な選手はいないと思う」とコメント。
これは、不相応な称賛を軽々しく口にするタイプではないアダムスからの、大きな賛辞だ。
ジャクソンを歴代最高のボールキャリアーと呼ぶことには、議論の余地がある。元ランニングバック(RB)のバリー・サンダース、ウォルター・ペイトン、ジム・ブラウンといった名前がすぐに思い浮かぶのに加え、アダムスが選んだようにランニングバックに絞らなければ、ワイドレシーバー(WR)も数多くいるからだ。
しかし、ジャクソンがゲームを変えたこと、そしておそらく史上最高のモバイルクオーターバックとしての地位を確立したことについては、ほとんど異論がない。
これまでに1,000ヤードを超えるランヤードを1シーズンに記録したクオーターバックは3人——マイケル・ヴィック、ジャクソン、ジャスティン・フィールズ——しかおらず、中でもジャクソンはそれを2度達成している。ジャクソンは14試合で100ランヤード以上をマークしており、これは歴史上のどのクオーターバックよりも4試合多く、他の現役クオーターバックよりも9試合多い記録だ。ジャクソンは現在、キャリア通算で、クオーターバックによるラッシングヤード数で3位にランクイン。ジャクソンがマークしている5,380ヤードという数字は、キャム・ニュートン(5,631ヤード)とヴィック(6,109ヤード)に次ぐ記録となっている。
スピードと俊敏さを兼ね備え、スクランブルやデザインされたランプレーで相手ディフェンスに負荷をかけることができるジャクソンは、27歳にしてすでに2つのAP通信NFL最優秀選手賞(MVP)をトロフィーケースに収めている、エネルギッシュな選手だ。
アダムスは「もちろん、彼はゲームの他の部分でも、成長するために一生懸命努力してきたし、その大きな成長ぶりも見てきた。彼は大きな脅威だし、フィールド上で何をしているのか、しっかり把握しておかなきゃならない選手だ」と語った。
ジャクソンのラッシング能力は非常に高く評価されており、アダムスもキャッチ後のタックルを突破するスキルを向上させるべく、ジャクソンを模倣しているほどだ。
「試合前にロッカーで、ラマー・ジャクソンのハイライトを見ていたことが本当にあるよ」と明かすアダムス。
ただし、アダムスとジャクソンはこれまで一度も同じフィールドに立ったことがない。
アダムスはこれまでのキャリアで2度、グリーンベイ・パッカーズ時代にレイブンズと対戦している。
最初の対戦は2017年で、これはジャクソンがリーグに参加する前年のことだった。2021年にあった2回目の対戦時には、ジャクソンはケガをしている。
この2人の偉大な選手たちは、日曜日に行われるレイダース対レイブンズの試合で注目の的となるだろう。
アダムスにとって幸いなことに、ジャクソンを抑える役割をアダムスが直接に担うことはない一方、ジャクソンの見事なボールキャリアーとしてのプレーを初めて間近で見ることになる。
アダムスはジャクソンに対する守備について「もちろん、俺が心配する必要はない。だけど、彼はすごいフットボール選手だ」と語った。
【KO】