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レイダース戦に向けて“ゲームの破壊者”のDEクロスビーに備えるレイブンズ

2024年09月13日(金) 17:57


ラスベガス・レイダースのマックス・クロスビー【AP Photo/Charlie Riedel】

シーズン開幕戦でカンザスシティ・チーフスに敗れて間もないボルティモア・レイブンズが、今週末のラスベガス・レイダースとの対戦に向けて、再び準備に取りかかっている。

レイダースには相手を恐怖に陥れるディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーがいる。レイダースが契約上で必要になる前の段階で高額な報酬を支払ったほど、クロスビーは非常に優秀なエッジラッシャーなのだ。レイダースのシーズン初戦にあたるロサンゼルス・チャージャーズ戦で、早くも期待に応えたクロスビーはタックル5回、サック1回をマーク。クロスビーの次なるターゲットは、レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンだ。

クロスビーの脅威的なパスラッシュを無力化できるクオーターバックがいるとすれば、それはジャクソンだろう。極めて刺激的なアスリートであるジャクソンは、その回避能力でNFLのあらゆる守備陣の頭脳を混乱させてきた。

レイブンズはクロスビー対策をジャクソンの運動能力だけに頼っているわけではない。少なくとも、ジャクソン1人で解決することは期待していない。

レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは現地11日(水)に「そうだ。(クロスビーは)間違いなく、ゲームの破壊者だ。それは疑いようがない」と述べ、こう続けた。

「フットボール界で最高の選手の1人だ。とてもエネルギッシュで、予測がまったくできない。彼は毎プレー全力でやってくる。ほとんどすべてのスナップに参加している。フィールドを駆け上がり、下から攻め、相手に迫り、バックサイドに回り、スピンして、相手の手を払いのけ、ボールに向かって走ってくる。彼はまさにゲームの破壊者という言葉にぴったりだよ」

クロスビーがゲームを破壊するのを防ぐための選択肢はたくさんある。レイブンズはジャクソンをリードオプションで走らせ、クロスビーをリードディフェンダーに設定し、その反応に基づいてプレーを決定することができる。パスプレーでは、ジャクソンをロールアウトさせ、クロスビーから遠ざけることも可能だ。また、スクリーンパスを多用してレイダースのパスラッシュをけん制することもできるだろう。

とはいえ、クロスビーのような実力のある選手を軽視することはできない。それはレイブンズにとって、トラブルの元になるだろう。

ハーボーHCは「できる限りのことはしなければならないが、1人の選手に11人を割り当てることはできない。他の選手たちにも対応しなければならない。だから、彼らのディフェンス全体にうまく対処する必要がある。間違いなく、彼は注目すべき選手であり、最も注意すべき選手だと理解している」とコメント。

QBパトリック・マホームズとスーパーボウル連続王者であるチーフスとの対決から1週間後、レイブンズは自分たちに有利と思われる対戦に臨む。しかし、レイダースディフェンスも侮れない存在であり、シーズン第1週ではチャージャーズQBジャスティン・ハーバートを26回中17回のパス成功、144ヤード、タッチダウンパス1回に抑え、その実力を証明している。

ジャクソンはレイダースの守備陣にとってさらに厄介な存在となるはずだ。レイダースはクロスビーが可能な限り自分たちに有利に戦ってくれることを期待している。

【KO】