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復帰初戦で見事な活躍も、「もっと良くなれると思っている」とチャージャーズRBドビンズ

2024年09月15日(日) 17:08


J.K.ドビンズとガス・エドワーズ【NFL】

現地8日(日)、ランニングバック(RB)J.K.ドビンズはほぼ1年ぶりにNFLの試合に出場しようとしていた。25歳のドビンズが最後にその走る才能を存分に発揮できたのは、さらに前のことになる。

昨シーズン第1週にアキレス腱(けん)を断裂したところから回復を果たしたドビンズは、初めてロサンゼルス・チャージャーズの一員としてプレーした試合で135ランヤード、タッチダウン1回を記録。ドビンズは復帰初戦となった試合の後半に46ヤードと61ヤードのランも披露しており、スロースタートを切っていたチームがラスベガス・レイダースに22対10で勝利するのに貢献した。

それはドビンズが1試合で稼いだランヤードとして2番目に多かったが、キャリア5年目のベテランであるドビンズはもっと良い形で復帰できたかもしれないと感じているようだ。

ドビンズは金曜日に「もっと良くなれると思っている」と報道陣に話している。「どうなるかな。また長いランを決めたら、そのままゴールまで持っていくつもりだ」

ドビンズは第3ダウン残り1ヤードの場面でドロープレーを実行し、46ヤードを走り抜けてエンドゾーンまで残り5ヤードの地点まで迫ったが、レイダースのコーナーバック(CB)ネイト・ホブスに後ろから確保された。61ヤードのランでは最後に失速してしまったが、このロングプレーは第4クオーター終盤において非常に重要なものとなっている。そのプレーを生かしてレッドゾーンに到達したチャージャーズは、タッチダウンに成功。それ以前の攻撃でドビンズが12ヤードのタッチダウンランを決めたことで確保した得点差をさらに6点広げた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ドビンズの135ランヤードはクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートが2020年に先発を務めるようになってからチャージャーズのランニングバックが記録したランヤードとして2番目に多かったという。2020年以降、チャージャーズの選手が100ランヤード以上を記録した試合はこの試合を含めてわずか5試合で、他の4試合はすべてRBオースチン・エイケラーによるものだった。

チャージャーズはヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーの初年度に向けてバックフィールドを再構築する一環としてドビンズと1年契約を締結。日曜日の試合では、攻撃コーディネーター(OC)グレッグ・ローマンがシーズン開幕前に宣言していたランニングバック起用戦略を忠実に守る形で、ドビンズと同様にボルティモア・レイブンズからチャージャーズに移籍したRBガス・エドワーズ(キャリー11回、26ヤード)とドビンズが役割を分担した。

最終的に、より好調だったドビンズがキャリー10回で135ヤードをマーク。ベテラン選手の魅力的なパフォーマンスに感銘を受けたハーボーHCは、次のように述べている。

「シーズン終了のケガに見舞われた選手が復帰し、以前と同じ基準、あるいはそれ以上のパフォーマンスを見せることほど感動的なことはほとんどない。しかも、彼はそれを笑顔でやり遂げた」

エンドゾーンに到達できなかったロングランについて悩んでいるのか、ドビンズはコンディショニングに重点を置いて次の試合に備えると語った。ドビンズにはキャリアで2回目となる2試合連続の100ヤード超えを達成するチャンスがあり、それを実現させた場合、メルビン・ゴードンが2016年に達成してから初めてその偉業を成し遂げるチャージャーズの選手になる。

復帰初戦を終えた今、ドビンズはチャージャーズの新たなスタートをより良いものにするために、自身のパフォーマンスを向上させることを目指している。

「まだまだ改善の余地がある」と語ったドビンズは「最初からうまくいったわけじゃない。間抜けなミスもあったし、ペナルティやフォルススタートもあった。集中しないといけない。素晴らしいチームになるまでは、そうなったとは思えないものだ。見たときに“うわ、このチームは怖そうだ”と感じるけど、俺たちにもそういう部分があると分かるはず。ツールも才能もそろっている。それらを全部組み合わせる必要があるだけ。それがうまく組み合わさったとき、良い結果が見られるはずだ」と続けた。

チャージャーズはアメリカ東部時間15日(日)13時【日本時間16日(月)2時】に敵地でカロライナ・パンサーズと対決する予定だ。

【RA】