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QBレビスの失態に「もっと賢い判断ができるはず」とタイタンズHCキャラハン

2024年09月17日(火) 12:02


テネシー・タイタンズのウィル・レビス【NFL】

現地15日(日)、テネシー・タイタンズのクオーターバック(QB)ウィル・レビスがまたしても軽率なプレーを犯した。

レビスは2週連続で接戦に奮闘するチームを敗北へと追いやっている。ニューヨーク・ジェッツに24対17で敗れた日曜日の試合では、第2クオーターに敵陣10ヤードライン内で追い詰められた際に、プレーを諦めるべきところ、レビスは無理に横パスを試みた。その結果、ジェッツにボールを奪われ、タイタンズはフィールドゴールのチャンスを失っている。

今シーズンからタイタンズのヘッドコーチ(HC)に就任したブライアン・キャラハンが、レビスの判断に困惑して「一体何をやっているんだ?」と言わんばかりのしぐさを見せる場面を、カメラがとらえていた。

試合後、その場でレビスに何を言ったのか聞かれたキャラハンHCは、こう答えている。

「カメラにはっきり映っていたと思うけど、かなりがっかりしたのは間違いない。あれは浅はかなプレーだった。先週も同じようなことをして、レッドゾーンでの得点機会を失った。仕方ないけど、彼はもう大人だし、もっと賢い判断ができるはずだ。今日は彼のせいで3点を失ったことにイライラしていた。あの得点があればどうなっていたかわからない」

レビスのターンオーバーがタイタンズの勝利を遠ざけたのは、これで2週連続となる。シーズン第1週では、試合終盤に投げるべきではないパスによって相手にピックシックスを与え、日曜日の試合でもサックを受けるべき場面で無理なパスを出している。

「こんなことを続けさせるわけにはいかない。彼はもっとチームを守る責任があるし、ボールも大事にしなければならない。あのようなプレーは許されない」とキャラハンHCは述べている。

レビス自身も試合後に、サックを受けるべきだったと認めた。2年目のシグナルコーラーは、状況が悪化した時に陥りがちな無謀なプレーを減らす必要があるとつけ加えている。

「ああ、厳しい状況だ。でも、このスポーツやポジションにおいては、何もかもが厳しい」とレビスはコメントしている。

「オフシーズンにはあまり考えが至らなかったことかもしれない。精神的な準備をする時はプレーブックに集中して、ビデオを見ながら他の選手の動きやランゲームを確認していた。とにかく、こういうミスを犯すわけにはいかない」

失態はあったものの、レビスのパフォーマンスがすべて悪かったわけではない。レビスは最初の8本のパスをすべて成功させ、第3クオーターにはワイドレシーバー(WR)カルビン・リドリーに40ヤードのタッチダウンパスを通して試合を接戦に持ち込んでいる。しかし、ターンオーバーの問題が依然として深刻であることに変わりはない。ファンブルに終わったプレーの直後にはインターセプトも喫している。

レビスはこの2週間で5回のターンオーバーを記録しており、マンデーナイトフットボールを前にしてNFL内で最多を数える。タイタンズにとっては、1992年にQBウォーレン・ムーンがシーズン第1週に5回のインターセプトを喫して以来、最も多いターンオーバー数となった。

それでもキャラハンHCは、レビスに対する信頼を失っていない。

「ウィルのことは十分に信頼している」とキャラハンHCは語った。

「彼がこれまでやってきたことを信じているし、われわれはより良くなるためにひたする努力するしかない。彼は代償の大きいミスをしてきたが、学んでいると思う。痛みを伴う教訓だが、彼について学んだことが私のプレーコールにも役立っている。これからも改善を続けていくだけだ」

今後もレビスが接戦でのミスを繰り返す場合、キャラハンHCがどこまで彼に信頼を置き続けるかが問われるだろう。

【R】