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7回のサックを受けたテキサンズ戦で「体はボロボロだ」と話すベアーズQBウィリアムズ

2024年09月17日(火) 13:17


シカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズ【AP Photo/Kirk Irwin】

シカゴ・ベアーズの新人クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズは、現地15日(日)にヒューストンで行われた試合でNFLの厳しい洗礼を受けた。テキサンズは容赦ないプレッシャーをかけ続け、ベアーズは19対13で試合を落としている。

ディフェンシブエンド(DE)のダニエル・ハンターとウィル・アンダーソンJr.がそれぞれ1.5回のサックを記録するなど、テキサンズはウィリアムズに対して計7回のサックを浴びせ、さらに11回のQBヒットを与えた。キャリア初の敗北を喫したウィリアムズは、かなりの痛みを覚悟しているようだ。

「体はボロボロだ」とウィリアムズはチームの公式サイトで述べている。

「今日は何度かヒットを受けた。これから氷風呂に浸かって、明日や練習、次の試合に体を備えられるように、必要なケアをしっかりするつもりだ」

オフシーズンにベアーズは、全体1指名で獲得したウィリアムズの周囲を強化するために武器をそろえたものの、オフェンシブラインにはほとんど手を加えなかった。オフェンシブタックル(OT)ライアン・ベイツが故障者リザーブ(IR)入りしたことで、特にOラインの内側はシーズン開幕から苦戦している。日曜日の試合でも、テキサンズが仕かけてくるスタントや単純なプレッシャーに対応できなかった。

ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスは、納得のいかないオフェンスの結果について、問題はコーチ陣も含めたチーム全体にあると述べた。

「これは全員の問題だ」とエバーフラスHCは切り出し、「オフェンシブライン、タイトエンド(TE)、ランニングバック(RB)。全員でしっかり対応しないといけない。パスのリズムやタイミングも重要だ。ボールを出すためのプレー設計、彼の読みも含めて。とにかく、全員で改善していく必要がある」と述べている。

ウィリアムズは特に試合後半にプレッシャーが増したことで判断を急がされ、苦戦を強いられた。2回のインターセプトはいずれも後半に起きており、試合の流れを変えようとした際のミスだった。前半では15本中12本のパスを成功させ、91ヤード、レーティング91.9という成績を残したものの、後半では22回中11本成功、83ヤード、インターセプト2回、レーティング21.6に終わっている。

ウィリアムズはブリッツに対する苦戦が目立った。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、シーズン第2週の試合でブリッツを受けた際のレーティングは4.9で、これは2016年にNext Gen Statsが統計を取り始めて以降、ブリッツに対する20回以上のドロップバックがあった試合で最も低い数字となっている。ブリッツを仕かけられたウィリアムズは12回中3本しかパスを成功できず、5回のサックを喫し、さらにインターセプトも記録している。

エバーフラスHCは、これは新人QBにとって学習プロセスの一環だと説明している。

「ポケット内でうまくプレッシャーに耐えて、いいスローを決めた場面もあったから、ポジティブな面もあったと言えるだろう。それに、何度かラッシュをうまくかわして、外に逃げてプレーを作り出すこともできた。ポケットを出てスクランブルドリルから投げる際にはボールの扱いに気をつけなければならない。だから、彼にとってはプレッシャーにどう対応し、いつ何をするべきかを学ぶ良い機会になった」

Next Gen Statsによると、先発したベアーズの5人のオフェンシブラインは、28回のQBプレッシャーを許し、タックル陣は中でもハンターとアンダーソンJr.に苦しめられたようだ。ブラクストン・ジョーンズは8回、ダーネル・ライトは6回、テヴェン・ジェンキンスは6回、ネイト・デイビスとコールマン・シェルトンはそれぞれ4回のプレッシャーを許している。

ベアーズにとって7回のサックは、2022年シーズン第17週のデトロイト・ライオンズ戦(同じくサック7回)以来、最多の被サック数となった。

【KO】