ドルフィンズが脳しんとうに見舞われたQBタゴヴァイロアをIRに登録
2024年09月18日(水) 10:17マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアが先日に起こした脳しんとうによって、少なくともシーズン第7週まで欠場することになった。
現地17日(火)、ドルフィンズがタゴヴァイロアを故障者リザーブ(IR)に登録すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報じた。
その後、ドルフィンズが今回の動きを正式に発表している。
タゴヴァイロアはNFLの規定に従い、復帰可能になるまで少なくとも次の4試合を欠場する見込みだ。ドルフィンズはシーズン第6週にバイウイークを控えているため、タゴヴァイロアが復帰できるのは早くて現地10月27日(日)に行われるシーズン第8週のアリゾナ・カーディナルス戦となる。
タゴヴァイロアがリーグの脳しんとうプロトコルの各段階を経て、外部の神経科医と相談するための時間を確保できるように今回の決定が下されたと、ラポポートとガラフォロはつけ加えた。
タゴヴァイロアはシーズン第2週の9月12日に敗れたバッファロー・ビルズ戦の後半に、第1ダウン獲得を狙って走った際にビルズのセーフティ(S)ダマー・ハムリンと衝突し、脳しんとうを起こした。その衝撃によって地面で放心状態となった後、タゴヴァイロアはフィールドをあとにしている。NFLキャリアを通して何度も脳しんとうに見舞われてきたこともあり、タゴヴァイロアを心配する声は瞬く間にフットボール界に広がった。
タゴヴァイロアは2022年に2回の脳しんとうによって計5試合を欠場。そのうち1回は敵地で行われたシンシナティ・ベンガルズ戦で、フィールドから担架で運び出されている。その後、クリスマスに行われたグリーンベイ・パッカーズ戦で2回目の脳しんとうに見舞われたタゴヴァイロアは、それ以降の試合を欠場することになり、ビルズとのプレーオフゲームへの出場を逃した。
パスヤードでリーグトップに輝いただけではなく、キャリアで初めてケガを回避して全試合に先発出場したことから、タゴヴァイロアの2023年シーズンは大成功だったとみなされている。ドルフィンズはその活躍に報いるために、7月下旬にタゴヴァイロアと4年2億1,240万ドル(約301億2,512万円)の契約延長に合意した。
シーズン第2週に起こした脳しんとうにより、タゴヴァイロアの将来は再び疑問視されることになったが、現時点で引退する予定はないとラポポートは日曜日に報じている。
ドルフィンズは月曜日、タゴヴァイロアが一定期間離脱することを受けてQB陣に厚みを加えるために、ボルティモア・レイブンズの練習生だったベテランQBタイラー・ハントリーと契約。シーズン第3週に行われるシアトル・シーホークス戦ではバックアップのスカイラー・トンプソンが先発を務める見込みだ。
また、ドルフィンズは火曜日に、練習生だったベテランワイドレシーバー(WR)ロビー・チョーズンを放出し、ガード(G)ジャクソン・カーマンと契約した。
【RA】