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新人QBたちが計196回の投球でTDパスなしという不名誉な新記録を樹立

2024年09月19日(木) 12:05


デンバー・ブロンコスのボー・ニックス、シカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズ、ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【NFL】

4月に行われた2024年NFLドラフトでは、上位12位までに6人のクオーターバック(QB)が指名された。シーズン第1週に3人が先発したものの、開幕から2週間が経過した時点で、ルーキーQBたちはまだ1つもタッチダウンパスを決めていない。

注目された2024年のドラフトクラスには、シカゴ・ベアーズが全体1位で指名したケイレブ・ウィリアムズをはじめ、ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ(2位)、ニューイングランド・ペイトリオッツのドレイク・メイ(3位)、アトランタ・ファルコンズのマイケル・ペニックスJr.(8位)、ミネソタ・バイキングスのJ.J.マッカーシー(10位)、デンバー・ブロンコスのボー・ニックス(12位)が含まれている。メイとペニックスJr.はまだ試合に出場しておらず、マッカーシーはプレシーズン中に負った膝のケガによりシーズンをすでに終えている。

ウィリアムズ、ダニエルズ、ニックスの3人は、今季ここまでタッチダウンパスを記録することなく合計196回のパスを投げており、『Opta Stats(オプタ・スタッツ)』によれば、これはNFL史上、シーズン開始からタッチダンパスを記録せずにルーキーたちが連続で投げたパスの最多記録だという。

ウィリアムズはベアーズのオフェンシブラインの後ろで苦戦しており、9回のサック(ラスベガス・レイダースのガードナー・ミンシューと並びNFL最多)を受けながら、267ヤードを投げ、インターセプト2回、タッチダウンはゼロという成績にとどまっている。ウィリアムズはドロップバックの43.2%でプレッシャーを受けており、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、これはNFLで3番目に高い割合だという。さらに、プレッシャー下ではNFL最低の30.4%のパス成功率と、21.8のパサーレイティングを記録している。全体1位指名QBで、最初の3試合でタッチダウンパスを決めていないのは、テリー・ブラッドショー、マイケル・ヴィック、アレックス・スミスの3人のみだ。

新人QBの中で最も良い成績を残しているコマンダースのダニエルズは、410パスヤード、インターセプトなし、さらにランで132ヤードと2つのタッチダウンを記録している。ダニエルズは1970年以来初めて、最初の2試合で500ヤード以上を稼ぎつつターンオーバーを喫していない1巡目指名のルーキーQBとなった。

一方、ニックスはターンオーバーで苦戦しており、2試合でリーグ最多タイとなる4つのインターセプトを投げている。77回のパスアテンプトのうち59.7%を成功させて384ヤードを記録し、タッチダウン対インターセプト比は0対4と、現在NFLで最も悪い成績だ。ダニエルズ同様、ニックスも60ランヤードを記録しながらラッシングタッチダウンを決めている。

2024年のドラフトクラスのクオーターバックたちについて、196回のパスに加担した選手であれ、サイドラインから見守っていた選手であれ、今の時点で彼らの将来を断定するのはあまりにも早いだろう。いずれかのQBがシーズン第3週でこの不名誉な連続記録を終わらせるかもしれない。

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