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ベンチ入りは予期していなかったとパンサーズQBヤング

2024年09月20日(金) 14:58


カロライナ・パンサーズのブライス・ヤング【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

2023年ドラフト全体1位でカロライナ・パンサーズから指名を受けたクオーターバック(QB)ブライス・ヤングが今週、驚くべきことにベンチに下げられた。ヤングは現地19日(木)に、ベンチ入りが発表されて以降で初めて、公の場で話している。

ヤングはベンチに下げられたことに驚き、あまり受け入れられないニュースだったとした一方で、この厳しい状況をなんとか最善の形で乗り越えようとするつもりだとも明かした。

ヤングはロッカールームでのインタビューで記者団に対し「それは、必ずしも自分が予期していたことじゃなかった。もちろん、聞いてうれしい話でもない」と語り、こうつけ加えている。

「でも、俺は(ヘッドコーチ/HC、デイブ)カナルスコーチをリスペクトしているし、組織もリスペクトしている。彼らが決断を下した。今は、この状況が現実なんだ。チームを助けるために、どんな形であれ自分ができることを全力でやるつもりだ」

ヤングのルーキーシーズンはつらいものとなり、パス成功率59.8%、2,877ヤード、タッチダウン11回、インターセプト10回、ファンブル11回(うち6回ロスト)という成績で終わっている。そこにはヤングを取り巻く環境や状況が大きく影響しており、シーズン途中でフランク・ライクHCが解任され、プレーコール担当は頻繁に入れ替わっていた。

しかし、今シーズンに入ってからの2試合でヤングの成績はさらに悪化し、パス成功率55.4%、245ヤード、タッチダウンなし、インターセプト3回となっている。オフシーズンにはヤングの負担を軽減するための大幅な改善が行われたにもかかわらずだ。カナルスHCの雇用もその計画の大きな一部だったため、ヤングの早期の交代がさらに驚きを呼んでいる。

ヤングは「たくさんのドライブや試合があったけど、その中で自分は十分なプレーができなかった。自分自身を見つめ直して、その責任を取るよ」とコメント。

ヤングがここからどのように進んでいくのかは予測が難しい。ヤングはまだ自分自身をフランチャイズクオーターバックと見なしているのだろうか?

ヤング本人は「自信はある。自信は常にある。繰り返しになるけど、毎日が勝負なんだ。結局、俺はいつも競い合いたいと思っている。フットボールがある限り、そこにフィールドがある限り、俺は絶対的な自信を持っている」と話し、次のように続けた。

「彼らと一緒にて、頼れるチームメイトがいるのは本当に素晴らしいことだ。それは揺るがないもの。繰り返しになるけど、状況がどうなるか、何が起こるかは神の判断に委ねられる。それは自分の手に負えることじゃない」

アンディー・ダルトンは今季では初先発、2022年以降では2度目の先発を務めることになっている。0勝2敗のパンサーズは日曜日にラスベガス・レイダースと対戦し、2022年シーズン終了後では初めてとなる敵地での勝利を目指す。ヤングはパンサーズの第2クオーターバックの役割を担う予定だ。

降格後の新たな役割にどう対処するか尋ねられたヤングは、目の前のことに集中していると返答し、こう語った。

「本当に今はそう。俺は一日一日を大事にするタイプなんだ。大局的なことは俺の手には負えない。それは神の手の中にある。組織に関することは、上層部の人たちの判断だ」

パンサーズはヤングを指名すべく2023年のドラフト前に大量のトレードを行ったが、その代償はまだ払い続けている。すでにワイドレシーバー(WR)D.J.ムーアと、複数の指名権をシカゴ・ベアーズにトレードしており、その中には2025年のNFLドラフト2巡目指名権も含まれている。さらに、今春のドラフトで全体1位となった指名権もその一部であり、ベアーズはその指名権 でQBケイレブ・ウィリアムズを獲得した。

ヤングがパンサーズで巻き返せるかどうかは誰にも分からない。それでも、ロースターにとどまる限り、チームへの感謝の気持ちを持ち続け、全力を尽くすとヤングは話している。

「このチームの一員であること、この組織の一部であることにとても感謝している。チームを助けるためにできる限りのことをするつもりだし、それが今の自分の目標だ」とヤングは語った。

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