ボルティモア・レイブンズのキッカー（K）ジャスティン・タッカーは今季、キャリア最悪のスタートを切っている。

タッカーはここ3試合で合計8回のフィールドゴールアテンプトのうち3回を外しており、50ヤード以上の試みは2回とも失敗。現地22日（日）に28対25で勝利した試合では、46ヤードのフィールドゴールを外し、ダラス・カウボーイズが終盤に試合を盛り上げる手助けをしてしまった。3回のフィールドゴール失敗はいずれも左に逸れている。

レイブンズのヘッドコーチ（HC）ジョン・ハーボーは月曜日に、34歳のタッカー（11月に35歳）に関する懸念を否定し、次のように述べた。

「ジャスティンに関しては、今はただ技術的な問題を克服しようとしているだけだ。彼には技術的な課題がある。彼はそれを乗り越えるだろう。それが何なのかをよく理解している。彼はそれを元に戻す必要があるだけだ。私は彼がそうすると確信している」

マンデーナイトの2試合が始まる前の時点で、フィールドゴール成功率が62.5％となっているタッカーは、NFLで条件を満たす29人のキッカーの中で最下位に沈んでいる。

日曜午後に敵地でカウボーイズを下したことで、レイブンズは今シーズン初めての白星を獲得して1勝2敗となった。この試合は“ゲーム最高のキッカー”の称号が比喩的にタッカーからカウボーイズのキッカーであるブランドン・オーブリーへ正式に引き継がれた瞬間でもあった。オーブリーがリーグ最高のキッカーであることは1年前から知られていたが、両選手が同じフィールドに立ったことでそれが確実となった。オーブリーが冷静に、余裕を持って65ヤードのフィールドゴールを成功させた一方で、NFL記録保持者（66ヤード）のタッカーは苦戦を続けている。

タッカーの問題は昨年から始まっていたが、投票者らはタッカーをプロボウルに選出した。2023年シーズンのタッカーは、50ヤード以上のフィールドゴールを5回中1回しか成功していない。

月曜日、13シーズンにわたってレイブンズのキッカーを務めてきたタッカーとの会話について尋ねられたハーボーHCは、次のようにコメント。

「われわれは長い間一緒にいて、たくさん話をしてきた。お互いのことをよく知っている。あれはただ2人の男が自分たちの状況について話していただけだ。彼のことが本当に好きだし、尊敬している。彼は選手としても、友人としても理想的な存在だ。それが本当にその根底にある」

タッカーの技術的な問題が続く場合、ハーボーHCがいつまでその友人を信頼するか、特に50ヤード以上のキックを信頼するかが問題になるだろう。

【KO】