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3回のFGミスにつながった“技術的な”問題を解決することを誓うレイブンズKタッカー

2024年09月26日(木) 09:41


ボルティモア・レイブンズのジャスティン・タッカー【NFL】

世代で最高のキッカー(K)とされるジャスティン・タッカーが、2024年シーズンの序盤でこれまでにない不調に直面している。

タッカーはここ3週間で3回のフィールドゴール(FG)を外しており、そのうち50ヤード以上のキックは2回とも失敗。突如として、過去10年間で最も信頼できるキッカーとされてきたタッカーが、確実なキッカーではなくなっている。

現地23日(月)、ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは、将来のどこかの時点でプロフットボールの殿堂入りを果たすであろうタッカーに対して、チームがこれまで通りの信頼を寄せていることを強調。とはいえ、コーチがそう言うのは容易なことだが、他のどの仕事よりも職の安定性が結果に左右されるキッカーが、それを信じて実践するのは簡単ではない。

レイブンズの公式記録によると、タッカーは水曜日に「最近になって、技術的なことに取り組んでいるのは事実だ」と語った一方で、“これまでと同じくらい良い感触で”ボールを蹴ることができているともつけ加えたという。

少し前までは、タッカーがミスをすることは非常にまれで、蹴ったボールがゴールポストの間を通らないときには、本人でさえも驚いた様子を見せるほどだった。しかし、日曜日に、対戦相手であったダラス・カウボーイズの新星キッカー、ブランドン・オーブリーが65ヤードのフィールドゴールを成功させたのに対して、タッカーが46ヤードのキックを失敗した際、そこに驚きはなかった。13年目のベテランであり、5度のオールプロ選出を誇るタッカーにとって、それは残念な結果がまた一つ加わったに過ぎなかったのだ。11月に35歳を迎えるタッカーは、その輝かしいキャリアの中で初めて、本格的な逆境に直面している。

現段階では、オーブリーがリーグ最高のキッカーとして、タッカーに代わる存在となりつつある。オーブリーはすでにNFL歴代最多の50ヤード以上のフィールドゴール連続成功記録でタッカーを抜き去っており、その若いキャリアの最初から始まったこの記録は、日曜日には15本に達した。

その一方で、タッカーは問題を早急に修正することに集中しており、シーズン第4週のバッファロー・ビルズ戦に向けて準備を進めている。1勝2敗のレイブンズが、タッカーに早期に結果を出すことを求めていることは間違いない。

タッカーは「ほとんどは、 俺たちは——俺たちと強調したい——ボールをとてもうまく蹴ってきた。それは練習や試合前のウオームアップだけじゃなくて、試合全体を通してもほとんどの場合そうだ。今シーズンの序盤に3回のキックを外してしまったけど、今日は練習でまたとてもいい日を過ごせた。明日も金曜日も同じようにいい練習をして、サンデーナイトフットボールにはいつも通り、万全の状態で臨むつもりだ」とコメントし、次のように続けた。

「ニック(ムーア、ロングスナッパー/LS)やジョーダン(スタウト、パンター/P)が、スナップやホールドの面で素晴らしい仕事をしていることに自信を持っている。前線でブロックしている選手たちも安定している。ディフェンスが相手を止めて、オフェンスがフィールドを進めた時、チームの努力に得点で報いるのが俺の仕事だ。それには大きな誇りを持っているし、これからも努力を続ける。この話はここまでにしておこう」

【KO】